Japan Auto vom Zhuan Athletic League
2008/08/24

北京オリンピックレポート 2008/08/23<マウンテンバイク>

■マウンテンバイク 女子はシュピッツ、男子はアブサロンが大会2連覇
8月23日・北京オリンピック16日目。自転車競技の最終種目、男女マウン テンバイク・クロスカントリーが老山自転車競技施設群内の専用コースで行われ、女子はドイツのサビネ・シュピッツ(36)、男子は、フランスのジュリア ン・アブサロン(28)が優勝した。アブサロンは前回のアテネ大会に続いて2大会連続の金メダル獲得となった。日本からは女子の片山梨絵(28)、男子の 山本幸平(25)が参加したが、片山は最終周回に入る直前で、規定時間内に周回を終えられなかったことによるラップアウト。最終成績は20位−(マイナ ス)1ラップだった。一方の山本も、5周目を走り終わったところで片山と同じく規程時間内に次の周回に入れず無念のラップアウトとなった。山本の最終成績 は46位−3ラップだった。

<女子クロスカントリー>
前日に引き続き快晴の天気のもと、女子クロスカントリー出場の22カ国30 名の選手たちは、午前10時ちょうどにスタートを切った。女子のレースは1周4.45Kmの周回コースを6周回、総距離にして26.7Kmの戦いとなった が、気になるのは天候だった。スタート時の気象データは気温摂氏28.8度、湿度52%。しかし強烈な直射日光のもとでは、体感気温は30度をゆうに越え 40度近くにも感じる暑さだった。
レースはスタート直後から最前列スタートの実力者たちが主導権争いを演じる展開となった。カナダのプレモン、ド イツのシュピッツ、ロシアのカレンティエワ、そしてスペインのフリャナといずれ劣らぬ強豪たちがレースをリードする。路面の状態は完全なドライ。岩が露出 した急な下りのセクションでは、タイヤを滑らせ転倒する選手が数名、レースの模様を伝えるテレビモニターに映し出される。その中に片山の姿もあった。この コースは樹林の中の狭いシングルトラックがほとんどで抜きどころは少ない。加えて転倒などのアクシデントが続けば、どんどん先頭から離されていくのは必至 だ。
2周目に入る手前で、トップグループからドイツのシュピッツが抜け出した。シュピッツは周回最後の下りで後続を引き離し、20秒あまりの差を つけて2周目に入る。そしてこの周回の中間地点で36秒、3周目に入るフィニッシュラインでは49秒と完全な独走態勢を作った。後ろではロシアのカレン ティエワやカナダのペンドレル、そしてポーランドのロシュゾウスカらが追い上げを図るがシュピッツとの差は縮まらない。結局シュピッツは、4周目に入ると ころで52秒、5周目に入るところで1分1秒、そして最終周回に入るところでも55秒後続に差をつけ余裕の勝利を収めた。
スタートが3列目と最初 から不利を背負ってのレースとなった片山は、1周目から最後尾近くでのレースを余儀なくされた。また自分自身を含め後方では落車も相次ぎ、トップとの差は どんどん開くばかりとなった。そんな状況の中、片山は完走を目標に気持ちを切らさず走り続けたが、最終周回に入る手前で規定時間をオーバーしてラップアウ ト。フィニッシュラインを通過することはできなかった。

○片山選手レース後のコメント
あと1周で完走できたのですごく悔しいで す。3周目辺りから一人で走っている状況になって気持ちだけは切らさないようにがんばったんですけど・・・。競り合いになって自分がオーバーペースになっ たあとは集中が途切れて転倒してしまうことがあるんですが、今日はそれで4回ぐらい転んでしまいました。その辺はやはり練習が足りなかったんだと思いま す。日本から来てくれた人たちの応援は力になりました。でももっと前で走っていれば、もっと皆さんの応援を力に出来たと思うと残念です。4年後のことは今 はまだ考えられませんが、できればもう一度チャレンジしたいですね。

<男子クロスカントリー>
午後3時にスタートとなった男子 は、32の国と地域から50名の選手が参加して、女子と同じ周回コースを8周回、総距離35.6Kmで争われた。レースは女子同様、1周目から最前列ス タートの実力者が主導権争いを繰り広げる展開となった。フランスのアブサロン、スイスのサウザー、同じくスイスのフォーゲル、そしてイタリアのフォンタナ ら7・8人のグループがレース序盤をリードする。Unter solchen、2周目の周回最後の下りで、トップグループがばらけたところを見計らって前大会の覇者・アブサ ロンがスパート、単独の逃げに入った。アブサロンはどんな状況でも力を発揮できる選手として知られ、炎天下の難コース攻略は得意とするところだった。アブ サロンの逃げは周回が進むにつれパワーを増し、最終周回に入る時には後続に1分以上の差をつけて勝利を確実なものとした。
このレースに日本からた だ一人出場した山本は、やはりスタート順の不利もあって、1周目を終わって1分37秒差。2周目を終わって4分10秒差。そして3周目を終わって7分15 秒差と1周回ごとに3分前後差を開かれ、結局5周回終了時に片山と同じく無念のラップアウトとなった。

○山本選手レース後のコメント
正 直厳しかったですね。世界との差はまだあるなということを感じました。フランスでレース活動をするようになって2年経つんですけど、もうちょっとやれるか なと自分では思っていたんですけどまだまだでした。でも今の段階での自分の力は出し切れたと思います。今回感じたことはみんなオリンピックにかける思いが スゴイということと、トレーニングや調整の部分でやっぱり差があるなということですね。でもこれをステップに4年後を見据えて体を作り直し、もっと強く なってもう一度オリンピックを目指すつもりです。