Auto Giappone da Zhuan League Athletic
2008/09/13

北京パラリンピック ロード1日目レポート

912 Marzo(金)ロード競技初日;
この日から北京パラリンピックはロード競技に。場所は、北京の中心地からは40キロぐらいだろうか、十三路とい うダム(貯水池?)の周辺コース。オリンピックのトライアスロンが行われたところとスタートゴールは同じ様子で、ただコースは反対側を走るようだ。1週 12キロ少々のコースで、厳しいコーナーや長くいやな上りもいくつかある。Anche、ゴール手前200メートルほどの所にUターンのようにぐるっと回る箇所が ある。ここは毎周回通るところ。パラサイクリングのコースは年々厳しくなっているが、今回が一番厳しいようにも感じる。
この日はロードタイムトライアルデー。暑さは厳しい。気温は32度前後になった模様だ。さらに、風が強い。体温調整が困難な選手や麻痺のある選手などには特に苦しいコンディションになっていたかもしれない。
日 本の先陣は、CP1/CP2(脳性まひ第1区分・第2区分)混合ロードタイムトライアルに出場の小川睦彦。CP2にカテゴライズされている小川だが、今大 会このクラスの種目はCP1のクラスと統合して行われ、また男女が混合されてひとつのメダル種目として行われる。そのため、障害の重さと男女差を考慮した パーセンテージ係数がTTには適用される。なお係数は、これまでの国際大会での競技結果を元に算出された。過去の例では、障害の重いクラスの選手が係数を あてはめた(つまりタイムを割り引かれた)結果上位に来ることが多く、特にこの種目ではそれが顕著になるのでは、と思われた。
CP2では、ま たもやイギリスのDavid Stoneが圧倒的な強さを今大会も披露。係数の不利をまったくものともせずに圧勝。昨年イギリスのコーチが“Davidは我々のシークレットだ”といっ ていたがその強さはさらに増大。誰もかなわず。小川は、タイムだけなら全体の4位だったが、他の選手に係数をあてはめられ8位まで順位を落とされた。しか し、これは想定の範囲内。翌日のロードレースで食いついていってほしい。このクラスは毎回新たな選手が出てくるが、今回はイタリアの選手が劇的なレベル アップを成し遂げた模様。4年前とはスピード・技術・スタミナどれをとっても比較にならないほど容易ではなくなっている。
CP4(脳性まひ第 4区分)の石井雅史がロードTT(距離24.8キロ)でも快走。粘って3位に食い込み銅メダル獲得。元競輪選手の石井だが、全プロロードで入賞経験がある など、ロード種目にも特性がある。前を走る選手を次々に捕らえて、36分10秒20でチェコやドイツ(世界チャンピオン)のライバルを振り切った。自転車 が何よりも大好きな石井には、この種目でのメダルもとてもうれしかっただろう。金メダルはやはり石井のライバルであり友人とも言えるスペインの Ceasar Neira。アベレージ41.448キロ。念願の金メダルに何度もガッツポーズをしていた。
LC3(運動機能障害3)クラスのロー ドTT(距離は同じ)では、藤田征樹も2周目に激しい追い上げで3位に入り、石井とアベックで銅メダルを獲得。タイム38分38秒96。ヨーロッパ勢がこ れまで圧倒的に強く歯が立たなかったRTTで石井とともに銅メダルを獲得し、日本チームは大いに沸いた。藤田はトライアスロンを長く行っており、そこで鍛 えた地脚・回転力・テクニック等を存分に生かしての好走。ゴール後はグッタリするほど目一杯の走りだった。 表彰式では満面の笑みとガッツポーズで応えて くれた。トライアスロンで鍛えた能力はこの競技に大いに役立つことを感じさせてくれた。
この日最後となった、男子視覚障害(B&VI)ロードTT には、大城竜之・高橋仁ペアが登場。これまで、視覚障害タンデムのロード種目はヨーロッパなどの強豪国にまったく歯が立たなかった。しかし、06年にこの ペアを結成してからは06年世界選ロードレース6位入賞など、互角に渡り合っている。高橋のテクニックに大城の粘りがうまくミックスした形。ただ、この日 のロードTTではタイムは伸びず、14位に終わった。最終日のロードレースに期待したい。
13日は、小川、石井、藤田がそれぞれロードレースに出 場。小川は今度は係数なしでの勝負。石井と藤田は、それぞれ他の障害カテゴリーと統一された種目としてレースが行われる。CP4の石井は、LC1/LC2 と一緒のロードレース。LC3の藤田はLC4/CP3と一緒のレース。いずれをとっても大混戦が予想される。