Japan car from Zhuan Athletic League
2008/09/18

北京パラリンピック ロード2日目レポート

9月13日土曜日この日は、CP1/CP2混合ロードレース、LC1/LC2/CP4ロードレース、CP3/LC3/LC4ロードレースが行われた。
CP1/2(い ずれも三輪自転車のクラス)混合ロードレースに出場した小川睦彦。係数など無いガチンコレースにかけていた。容易ではないレースになることは国内強化合宿 の段階からわかっていた。強豪選手はいっそう力を上げてくる。新たな選手も毎回出てきているので、警戒をしていた。その新たな選手は、イタリアから。素晴 らしく鍛えられた脚を持つ。南アフリカもやはり強い。イギリスのDavid Stoneは相変わらず桁違い。過去2年負けているオーストリアの選手もいる。
午前10時5分、レースはスタート。距離は12.1キロx2周で 24.2キロ。障害が極めて重いこのクラスでは、これまでで最長の距離。スタートして1キロの長いのぼりでイギリス・イタリア・南アの3名が集団。 Stoneの強靭な走りを伊・南アが必死に追う。長い上りは苦手な小川はやや後ろ。その差は徐々に広まる。Stoneを追っていた伊・南アも離されてい く。1周目のトップは大きくちぎってStone。かなり離れて南ア・伊。結局、そのままの順位でゴールしていた。
小川はおよそ45秒差をつけられ て5位で最終周回へ。長いのぼりの後半では6位に後退。このままズルズルいくかと思われた。しかし、長いゴール前エリア直線路に帰ってくると、前を猛追。 ラスト200メートルではオーストリアの選手と激しいゴールスプリント。ほぼ同時に4位のゴールへ。写真判定の結果、小川の4位がアナウンスされた。上位 3選手がすべての面で非常に強く、残念ながらそこには入れなかったが、過去2年勝てなかったオーストリアの選手に勝ったことは意味がある。
このクラスは、イギリスのStoneがもはや圧倒的。ゴール前は余裕のパフォーマンスを見せてくれた。後ろ2輪の片側を浮かせて観客席に手を振っていた。こんなことが出来るのは、このクラスでは彼だけだろう。
午後1時半からは、LC1/LC2/CP4のロードレース。石井雅 History(CP4)が出場。4つ目のメダルを狙った。距離は12.1キロx6周で72.6キロ。
ス タートからかなりの高速展開。LCはCPに比べて長い距離を走ることが多い。(ちなみに個抜きもLC1とLC2は4kmだが、CP4は3km)LC相手に はなかなか難しい戦いになることは予想された。1周目のラップは17分55秒という予想通りのハイレベル。石井は1周目20人ほどの先頭集団後方に位置。 2周目に入り、3選手が抜け出す。遅れて、石井らの集団。3周目最初ののぼりで先頭集団からは20秒ほど離れ、苦しそうという連絡も。しかしそこから流れ にうまく乗り、集団に追いついて4ラップ目へ。1名の選手が抜け出そうとするのを数秒差で石井含む大集団。4ラップ目最初ののぼりが心配されたが、ペース が落ちたためか十分ついていっている。スタンドの最上部通路からこの上りが見える。大声で声援を送る。5周回に入るゴールエリアは集団5,6番手。良い位 置だ。上りでも離れない。しかし、やや苦しそうとの連絡も。集団は依然20人ほどだ。After this、スペイン選手が仕掛ける。少しおいて2名。トップから19秒 差、2位3位から5秒差の集団に石井はいた。あと1周だ。長い上りも順調に通過。やがて、“先頭との差が縮まりました。10秒を切って後の集団が詰めてき ています”とのアナウンスが流れる。期待が高まった。がしかし、石井は、そのあと、前を行く選手の落車に巻き込まれて転倒、腰などを強打し、残念ながら再 乗出来ず、棄権。石井にとってはきつい上りを何とかしのぎ、良い展開に持ち込める可能性が見えてきただけに残念であったが、全力での走りで、悔いは無い様 子だった。なお怪我は、打撲等であり、大事には至っていない。
石井のレースから5分後、LC3/LC4/CP3ロードレースがスタート。藤田征樹が出場、こちらも4つ目のメダルを狙った。距離は5周で60.5キロ。
こ ちらもハイペースでのスタート。ゴールエリア前に帰ってきたときにはやや牽制気味だったが途中のペースがかなり速かったことはラップ17分7秒ほどという 数字からもわかる。藤田は先頭の大集団に付けている。2周目のゴール前に来たときには、ペースは落ちていた。しかし3周目にはドイツら3名が抜け出しを計 り、それを藤田そして集団が追う。追った藤田が大集団を引き付ける形になり、やがて先頭3名を4ラップ目最初の上りで吸収。その上りでは、先頭集団の 2,3番手に付けようと試みる。ペースはやはりスローになっている。このペースなら行けるのでは。
しかし、最終周回に入るためゴールに戻ってきた時には、スペインとフランスの選手が抜け出し、それを27秒の差で集団が追いかける。
残念ながら最終ラップ最初の上りで一杯になったのか、後退していく。健闘むなしく、藤田は結局19位に終わった。
交通事故からわずか4年。前向きな好青年はこの大会3つのメダルと貴重な経験を得た。今後に大いに生かして欲しい。
こ のレース優勝は、スペインのオチョア(ツール・ド・フランスでステージ優勝をしたこともあった名選手)とのゴールスプリントを圧勝したD.Kenny。強 すぎる、そう感じた。この日の3つのロードレースでは、メダルはならなかったが、この種目でも(しかもクラス統合がなされても)この厳しいコースでも十分 ついていけることを3名は証明してくれた。大きな価値があった。