Japan Auto vom Zhuan Athletic League
2017/09/17

東ティモール マウンテンバイクチャレンジ<レポート>

アジアで一番新しい国、東ティモールでのレースはUCIクラス1のレース。
今回日本チームは初めてレースエントリーを行った。これは2020東京五輪に向けての活動の一環として考えており、UCIポイントの配点が高く、オリンピックセレクションでは大きな意味を持つ。その為にまずはどんな国のどのようなレースコースか?また気候や土質、そして食事や衛生環境、物価に食材調達の具合などを含めた視察の意味も含めての遠征だった。
12日世界選手権帰国直後に飛行機を乗り換えての出国となった。
日本からは山本幸平、沢田時、平野星矢とメカニック小林輝紀、監督鈴木雷太のコンパクトなチームであったが、UCI個人ポイント上位3名のベストメンバーでの遠征となった。
気候は乾季にあたり日差しは強いが乾燥しており過ごしやすい気候で、食事もおいしく生活面は問題ないレベルだったので全員で一安心した。コース1か月ほど雨が全く降っていないとのことで、乾燥しておりコースの路面が固まらず、砂が浮いて滑りやすい状況に、激登りを含む二回登って下るだけの簡単なコースプロフィール。しかし下りのコーナーはすべてオフキャンバーの気の抜けないコースだった。またローカルレースらしく、通行止めになっていない村の中を通過するレイアウトで、人はもちろんであるが、ヤギに豚そして一番危ないのが鶏などに注意が必要など、普段のレースでは絶対ない条件でのレースとなった。
レースは4.39km×5周=21.95キロでスタートした。ライバルはカザフスタンの選手。聞いたところ毎年このレースに来ているそうで3連勝しており、4勝目を狙っているとのこと。スタートはカザフスタンとタイ、山本、沢田の4名の集団でスタートした。少し遅れて平野が6位のセカンドパックで走行。村を通過するフラット区間を沢田が積極的に集団先頭に出て風よけ役をしながら集団をまとめて走る間、山本は後方で温存する。2周目の登りでカザフスタンがペースアップすると一人抜け出す形になるが、すぐに山本がチェックに入り2名の先頭集団。若干遅れて沢田単独で、タイは完全に遅れ始めた。3周目に入ったところで沢田も追いつき再度3名の集団となる。沢田が少し休んでからまた先頭をガンガンと引き、4位との差を決定的なものにした。2名体制の日本は完全に主導権を握る形となった。しかしまた激登り区間でカザフスタンがペースアップし、先頭は山本とカザフスタンの2名となり4周目へ。30秒遅れて沢田、1分30秒差でタイの順位。4周目の激登りで山本がペースアップ。カザフスタンも若干の差で持ちこたえていたが、次の登りで一気に差が空きファイナルラップに入るところで20秒差まで開いた。脚を休めることなく山本は踏み続け、圧倒的な差で優勝。2位カザフスタン、3位沢田でゴールした。平野は2周目前半でパンクをしてピットで交換後12位まで順位を下げたが、ドンドンと順位を上げて7位でゴールした。また日本から個人参加した穴田が10位に入った。最終的に1位50ポイント、3位30ポイント、7位16ポイントの96ポイントを獲得した。
今回のレースはインターネット上にも日本に有益な情報はとても少なく、未知の国であったが状況もよく把握できたことと、来シーズンのスタートに向けてポイントをしっかりと獲得できたことで、スタート順位も上げることができるので、いい遠征となった。(鈴木 雷太)