2014/03/13

BIWASE CUP 2014<第6ステージ速報>

海外線を走る集団BIWASE CUP 2014 stage6
Stage6のコースは地図で調べても登りはなく86kmのコース全体が平坦で、20kmほどの海岸線を通る際の風向きにより展開が変わると思われた。日本チームは横風区間では必ず前でまとまって動くことをレース前に確認する。
レースはスタートからベトナムの選手の1人逃げが決まり、1分から1分半の差で集団は続く。集団はペースの上げ下げを繰り返して、先頭の選手とのタイム差がなかなか変わらない。海岸線に入ると、横風と荒れた路面で選手は消耗していく。その状況で集団からもう1人のベトナムの選手が先行する。
荒れた路面が20km以上続く中、60kmあたりの追い風区間で金子がアタックをかけると、総合リーダーを擁するベトナムのチームの選手がついて2人となり、前半から抜け出していた選手とそのあとに集団から飛び出した選手を次々に吸収して4名の先頭グループを形成する。後続はタイチームがまとまって先頭を牽いて差を詰める動きをする。先頭グループでは金子とリーダーチームの選手のみがローテーションに入り、実質2名の先頭交代で集団とのタイム差1分を維持する。風向きが変わり向かい風区間も強力な金子の牽引でタイム差を詰められずに済んでいたが、ラスト5kmになり先頭4名は少し牽制が入ってしまい一気にタイム差が縮まる。金子はゴール近くでアタックをかけるが決まらず、最後は集団に18秒差まで迫られながらのスプリントで4位となった。金子は総合成績では8位から5位まで上がった。
金子金子は日本では登りが得意な選手として知られているが、平坦も非常に強力に走れるところをみせた。現在個人総合で金子が22秒差の5位、坂口が41秒差の8位につけており、残りの2ステージではチームでチャンスを作ってさらなる個人総合上位と区間優勝を狙う。(JCFロード部会員 柿木孝之)

Stage6
1位 Tran Thi Phuong Trang (ベトナム)2時間5分26秒
4位 金子広美(イナーメアイランド信濃山形)同タイム
11位 坂口聖香(パナソニックレディース)18秒差
29位 合田祐美子(早稲田大)18秒差