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2014/04/25

アムステル・ゴールドレース(UCIワールドツアー)で新城幸也(ユーロップカー)10位

このレースはUCIワールドツアーのワンデーレースであり、ワールドツアーのチーム及び所属選手が重要視するアルデンヌクラシックと呼ばれるレースの一つである。
アップダウンが連続しカーブが繰り返される251㎞は、192名の選手が幅員4m程に密集するため、上位を狙うには常に位置取りに緊張を要求され続ける熾烈を極めるレースである。新城選手は、優勝したフィリップ・ジルベール(ベルギー BMC)と12秒差の10位となり、UCIワールドツアーポイント2ポイントを獲得した。
これにより2014年世界選手権ロードに日本として、最低でも1名の参加枠を得た。
参加人数枠のある世界選手権や、チームの戦略により厳しさと質が変わるステージレースのステージ順位とは違い、日本人ロード選手が新たな領域に入ったと感じさせる成績である。
先のブエルタ・アル・バイスバスコで総合10位以内と各ステージ5位以内を目標とするようなコメントがあったことに、既に新城選手がワールドツアーポイントを獲るという意志が現れていた。さらに言えば、恐らくリオ五輪に対して出場のみならず、真剣に高い目標を持ち、それに至るプログラムを自らに課しているものと推察する。
自転車ロードレースの世界ランキングは、UCIワールドツアーポイントランキングが最高位である。大陸別のツアーのUCIポイントはその下に位置づけられている。世界選手権の出場枠も、ワールドツアー国別ランキング・ワールドツアー個人ランキング上位者所属国(ワールドツアーポイント獲得者所属国)・大陸別ツアー国別ランキング・大陸ツアー個人ランキング上位者所属国となっている。
日本人選手がオリンピックで活躍するためには、ワールドツアーポイントランキングで上位になることが一つの目安となる。その意味でも今回の新城選手の成績は日本に夢を与えるものであり、是非ともさらに上を目指してもらいたい。そして同時に、他の日本人選手も自らの目標を大きく上方修正してくれる機会になることを期待している。
(ロード部会長 三宅 秀一郎)