2014/07/26

2014 Tour de l’Abitibi Stage5 レポート

stage52014 Tour de l’Abitibi
Stage5 111.6km
第5ステージは周回に入る前まではほぼ直線平坦なコースであるが、40km過ぎに5kmほどのガタガタ道とダート区間が現れる。ゴールの周回は第1、第2ステージと同じ5.4kmを3周してゴールする。レースはスタートから追い風で非常に速いスピードで進んでいく。最初の30kmは50km/hを超えるスピードで逃げは出来ない。小山、孫崎、草場が逃げを作ろうと抜け出すが、個人総合に上位には大きく関係のない逃げも決まらずタイム差が広がらない。総合3位のフランスのBOUHANNIも前半から動くも総合上位陣の動きには総合1位と2位を擁するアメリカがしっかりと抑えに入る。集団はガタガタ道と横風で大きく分裂するが、冨尾以外の5名は集団前方で動きに乗っていく。
その後ペースは緩み集団は一つに戻る。デンマークとメキシコの逃げが30秒ほど離したがそれも決まらない。80kmを超えたあたりでデンマーク、カナダ、ケベックと冨尾の4名がタイミングよく抜け出し20秒ほど差をつけて周回に入っていくが、賞金のかかったポイント賞の前に集団に吸収される。周回に入る前の落車に小山が巻き込まれる。周回に入っても逃げは出来るが集団のペースも速く抜け出せない。集団スプリント勝負と思われたラスト4kmのコーナーでフランス選手が強引にイン側から大きくアウトに膨らみ大落車が発生する。フランス以外の総合上位選手複数名と松本のゴールスプリントのために位置取りしていた草場、松本が引っかかってしまう。総合20位の草場は後ろから突っ込まれてここでタイムを大幅にロスしてしまう。水谷もひっかかり、その前の落車から復帰が近かった小山もこの落車の影響で足止めされて集団に戻れなかった。落車を免れた20名から30名の集団に入っていた孫崎は、落車での足止めから何とか集団に追いついた松本のためにラスト800mにあるちょっとした登り坂まで先導してフランスの列車に送りこむ。ゴール前500m手前のラスト2つ目のコーナーで松本はデンマークの選手とハンドルが絡まるが立て直し、自脚を使い前に出てスプリントしたが12位に終わった。草場は落車の影響により総合成績でネイションポイント圏外へ落ちてしまった。集団の前方を走っていた個人総合1位、2位、4位、5位の選手もこの落車で大きくタイムを失い、ゴール後は騒然となる。明日の第6ステージはこの日の落車の影響もあり激しいレースになると思われる。集団ゴールしながら25分遅れとされた孫崎の正当な順位が認められれば個人総合で22位になるので、まだ個人総合20位以内の選手が獲得できるネイションズポイントも狙える。
冨尾、小山、水谷と怪我をしている選手は多いが、レースをする上では問題はない。明日の第6ステージでもチームで後手を踏まないように自分達から動いてレースを作っていき、ネイションズポイントを獲りにいく。(JCFロード部会員 柿木孝之)

Stage5 111.6km
1 VALOGNES Quentin (Team Novo Nordisk クラブチーム)2時間25分47秒
2 GOGUEN Peter(Race CF クラブチーム)同タイム
3 CARPENTIER Adrien (フランス)同タイム
12松本祐典(明治大)同タイム
77小山貴大(前橋育英高)1分4秒差
80水谷翔(南大隅高)1分8秒差
88草場啓吾(北桑田高)1分33秒差
117冨尾大地(南大隅高)3分36秒差
※孫崎大樹(北桑田高)は先頭集団でゴールしたがリザルトには25分遅れでゴールになっており、審判に明朝確認するまで順位不明

個人総合成績
1 BOUHANNI Rayane(フランス) 8時間50分7秒
2 MOSTOV Zeke(アメリカ)8秒
3 NORSGAARD Jorgensen (デンマーク)14秒差
27松本祐典(明治大)1分23秒差
49草場啓吾(北桑田高)2分26秒差
45小山貴大(前橋育英高)2分8秒差
90水谷翔(南大隅高)11分4秒差
106 冨尾大地(南大隅高)20分24秒差
※孫崎大樹(北桑田高)は先頭集団でゴールしたがリザルトには25分遅れでゴールになっており、審判に明朝確認するまで順位不明