2013/07/13

オーストラリア遠征レポート

Unknown-9 オーストラリアの7月は真冬にあたり、暖かい気候の国とはいえ、夏の日本から来たジャパンチームにはその温度差が大きく感じられ、特に朝晩は冷え込みが強く、トラックの室内温度も非常に低く選手・スタッフ共に、寒さとも戦う事になった。
 そのため通常の試合準備に加え、ここでは筋温の詳細な管理が重要な大会となった。
 そうした中、日本女子選手の奮戦がチームを盛り上げた。
ケイリンでは前田選手が予選を捲りでFatehah MUSUTAPA、Kaarle McCULLOCHらに快勝。準決勝も積極的に動き3位で通過し決勝へ駒を進めた。
 加瀬選手は予選失敗するも、敗者復活戦,準決勝と積極的に先行勝負に出て3位、2位と勝ち上がり決勝へ駒を進める。
 決勝は前田選手の先行を番手から捲りに出るAnna MWRES、合わせる前田選手、さらにその上を捲りに出るWai Sze Leeと最終4コーナまで壮絶にもがき合うもWai Sze Leeが鋭く伸び優勝。Wai Sze Leeの仕上がりの良さが際立った。
 スプリントでは、中川選手がB-Finalながら3戦全て先行で逃げ切り9位に。
レースでの勝ちパターンを習得しつつあり、今後のさらなる進化に期待が膨らむ。
 加瀬選手は1/8を逃げ切りで勝ち上がり、1/4Finalで優勝候補のWai Sze LEE に先行勝負に持ち込むも追い込まれて5−8Finalへ。
 前田選手は1/4FinalでKaarie McCULLOCHに逃げ切り1/2Finalへ、1/2ではStephanie MORTONに敗れ3-4Finalへ。3-4Finalでは1本目オリンピックチャンピオンAnna MWRESに逃げ切るもスプリントラインを外し降格、二本目は後手を踏み4位となる。
 男子短距離陣では、菅田選手が敗者復活選で快勝。準決勝では先行争いに敗れ敗退も積極的なレースが光った。
 オムニウムでは、男女ともに中国(北京)大会より,メンバーのレベルが数段上がる中、女子では塚越選手がゲームレースで見違えるような進化が見え,タイムレースでのレベルアップを図る事ができれば大きな飛躍が期待される。
 男子の橋本選手は,ポイントレースで1位を取るなど、ゲームレースには安定感が見られ、ゲームレースでの動きは安心してみられるなど進化を遂げるも、タイムレースでのレベルアップが、今後の飛躍の大きな鍵となる内容となった。(ナショナルチーム総監督 松本整)


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