2017/05/29

2017Tour du Pays du Vaud<レポート>

Stage3
最終ステージとなるstage3は前半から登り勾配のコースであり、30kmあたりから5kmの登り、そして60kmに5kmの緩い登りをこなして、そこからはゴールまでほぼ下りとなるコース設定であり、1つ目の登りをいかにこなして最後の集団スプリントに残れるかが問われた。
スタートからアタックがかかり複数名の逃げが出来る。日本チームもここに乗っていくが決まらない。15kmほどで依田が遅れる。30km地点からの登りでは勾配のある区間で個人総合上位陣による攻撃がかかり集団が分断され、小野寺、蠣崎がメイン集団から遅れ始める。この区間でいくつもの集団に分かれたもののそのあとの下り区間、平坦区間で集団が一つになると思われたが、蠣崎の集団がチームカーの隊列まで入ったところで運悪く踏切により脚止めを食らってしまう。その数秒前の選手までは踏切を通過して集団に戻れたが、蠣崎、小野寺は集団に戻れなかった。集団は50人ほどでのスプリント勝負になり、昨日に続きベルギーのThibaut Ponsaertsが優勝した。
フランス、スイスと2つのネイションズカップを走り、日本のジュニア選手たちは世界で勝負するためには日本では学べないことが多いことに気付く。チームカーの使い方、メカトラやパンクの際の集団復帰の仕方、集団内での位置取り、個人総合リーダーチームの戦い方、また個人総合に関係のない選手の戦い方など技術的なものから、軽量のものより壊れない機材の選択、タイヤの空気圧などの機材面、レースで勝負するために運動能力面で求められているものは何かを身体で理解することができる。
来月6月はドイツでのネイションズカップ、そして7月はカナダと続くが、メンバーを少しずつ入れ替えながら臨む。(JCF強化コーチ 柿木孝之)

Stage3結果
1 Thibaut Ponsaerts(ベルギー)2時間3分29秒
2 Theo Nonnez(フランス) 同タイム
3 Richard Holec(チェコ)同タイム
80 蠣崎優仁 8分25秒差
95 小野寺慶 9分29秒差
依田翔太 リタイア

個人総合成績
1 Andreas Leknessund(ノルウェー)7時間27分54秒
2 Theo Nonnez(フランス) 1秒20差
3 Leon Heinschke(ドイツ) 1分23秒差
83 蠣崎優仁 34分16秒差
90 小野寺慶 48分23秒差