2016/08/25

Trofeo d’or<レポート>St.5

stage5 3位に入った上野Stage5
Stage5は風の影響も少なく、レース後半の緩いアップダウンののちに2.3kmの周回を1周回する99.7kmのコース設定で争われた。
スタートして上野がアタックし、4名の逃げグループを作るが個人総合総合上位を擁するチームの選手らが回らず25秒以上広がらず吸収される。牧瀬が落車、吉川は選手に突っ込まれてホイール破損と日本チームは連続してトラブルに見舞われるが、集団のペースが遅くなり2名とも復帰する。
中盤から後半のアップダウン区間でも集団のペースは大きく上がらずこぼれる選手が少ない。最後の登りの手前でLOTTOの個人総合リーダーがメカトラで遅れて集団は混乱する。この前に個人総合4位、5位、7位の3名の逃げが出来る。パンクした総合リーダーが代車に乗りかえるのに手間取り3名との差が25秒ほどに開く。総合2位の選手を擁するPOITOU-CHARENTES.FUTUROSCOPE.86、スプリント狙いのチームが先頭3名を追わないといけない展開の中でラスト4kmでは集団とは16秒差。ラスト3kmほどで集団から単独で抜け出した上野が3名に追いつく。そのままゴールまで逃げ切るが、上野はゴール前に前に出されてしまい3位にとどまった。脚を残していた上野は3名に追いついた時にそのままアタックをかけていたら、チーム戦略上それまで脚を使っていないLOTTO- SOUDALの個人総合4位の選手と2名になる可能性が高く、今度はその選手が個人総合2位へのジャンプアップのために牽く立場になるので上野がこのステージを勝つチャンスが大きくあった。上野は脚があっただけに3位に入ったことよりもステージをとれずレース後に非常に悔しがった。
集団ではチームでまとまってスプリントをとる隊列をとったが、最終コーナーで坂口が落車し、梶原が乗り上げてしまい今回はうまくいかなかった。ただチームでまとまり戦う意識が身につけてきていると感じるレースであった。
4日間のステージで、失敗も多かったが多くの経験を積んだ。チームで戦うことの意味を深く理解し、またレース状況に応じで何を考え、どのように行動しなければならないのかを学ぶことができた。

Stage5
1 LICHTENBERG Claudia(LOTTO SOUDAL) 2時間41分2秒差
2 TUSLAITE Daiva (INPA BIANCHI) 同タイム
3 上野みなみ 同タイム
28 吉川美穂 7秒差
50 合田祐美子 同タイム
61 梶原悠未 同タイム
67 坂口聖香 同タイム
69 牧瀬翼 3分56秒差

Stage5 個人総合成績
1 DELZENNE Elise (LOTTO SOUDAL) 10時間 29分40秒
2 LICHTENBERG Claudia(LOTTO SOUDAL) 31秒差
3 TUSLAITE Daiva (INPA BIANCHI) 37秒差
29 坂口聖香  3分37秒差
30 上野みなみ 3分50秒差
42 梶原悠未 12分27秒差
63 吉川美穂  19分30秒差
67 合田祐美子 23分17秒差
70 牧瀬翼   29分10秒差

(JCF強化コーチ 柿木孝之)