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ジュニアネイションズカップ ツールドラビティビ 第7ステージ レポート

2015 年 7 月 28 日

最終ステージとなる第7ステージはSENNETERREからスタートして、横風区間の予想される前半20kmの区間とそこから周回コースまでは3kmほど先が見渡せる直線の平坦区間が続く。最後はVal-d`Orの5.2kmの周回コースを10周する119.4kmで争われた。
レースが始まるとアメリカ、フランスと地元チームの3選手が集団から抜け出す。大町は遅れて追走するが先頭集団とメイン集団とは宙ぶらりんとなる。
沢田が10km過ぎに横風区間でパンクするが、集団は横風で分断するほどではなく、脚を大きく使わず復帰する。20km過ぎには個人総合2位のCOSTA ADRIEN(アメリカ)を含む追走グループが先頭に合流し、アメリカ2名、フランス2名、個人総合4位のカナダのGEE DEREKを含む8名の先頭集団となる。日本チームはこの先頭グループには入らなかったが、この逃げは個人総合上位争いに関係のあるチーム、そしてCOSTAが入っているものの個人総合1、2位を狙うであろうアメリカが大きなタイム差を広げさせないようにすると判断して、チームカーに下がってきた小野には日本チームでまだ追わないように伝える。
先頭集団とメイン集団とでは2分差まで広がったが、アメリカがやはりメイン集団を牽き始め、先頭グループとのタイム差を一気に縮めてくる。40秒を切ったところで先頭集団からCOSTAがアタックをして、個人総合で遅れているフランスの選手と2名で逃げ始めると、アメリカがメイン集団のコントロールをやめる。周回コースに入ると1分30秒前後の差が縮まらず、ほぼ同じタイム差でレースは推移する。4周目あたりでCOSTAが独走を開始し、集団とのタイム差を維持し続ける。追走でモロッコチャンピオン、メキシコ、個人総合10位のMENANT THEO(フランス)の3名が抜け出すと、集団はスピードを落としてしまう。大町に集団のペースを上げるように指示を出すが、個人総合上位選手を擁するチームも暑さとステージの疲れか動けず、THEOがタイムを稼ぎ続け、個人総合で暫定3位まで上がる。そのまま昨年の世界選手権TT2位のCostaがゴールまで独走して優勝し、追走の3名も集団に1分以上の差をつけて逃げ切る。5位争いのメイン集団の4番手で小野がゴールした。
COSTAの強さは圧倒的であったが、集団からの追走3名がいった後、チームで他のチームと協力して追いかける必要があった。力だけではなく、他のチームとのコミュニケーションを取ることが出来ずに、ステージでの表彰台も、ネイションズカップ個人総合20位以内にも入ることが出来なかった。
今年のラビティビでは、国別世界ランキング1位のアメリカが圧倒的に強く、レースを完全に支配した。力だけではなく、選手全員が頭を使ってレースを戦っているのが彼らの走りからうかがえる。大きなタイム差で個人総合リーダーになった後も、守りの集団コントロールをするのではなく力をみせつけ、毎ステージ1Dayレースのように攻撃的な走りを続けた。
今年の日本チームはジュニア1年目の選手が6名中3名で、ネイションズカップ初参加の選手も多く、またリーダーの石上の離脱もありチームとしてはうまく連携を取ることが出来なかった。沢田は第6ステージや第4ステージでのスプリントをみても、スプリント力だけでみたらステージ優勝出来る力を十分備えているが、やはりまだレースを戦う上でのチームメイトとの連携、位置取り、脚を使う場面か否かの判断において経験不足であった。
今回のネイションズカップでも落車やパンクが多く、選手らはトラブルからの復帰の仕方、チームカーの使い方、横風区間の走り方、チームでのまとまり方、集団ゴールの際の戦い方など日本のレースでは学べないことも選手は多く経験することが出来た。次回ネイションズカップは9月の世界選手権直前にクロアチアで開催される。登りの厳しいコース設定であり、今回とはまた異なる戦い方が求められる。(JCF強化コーチ 柿木孝之)

第7ステージ結果
1 COSTA ADRIEN(アメリカ)2時間49分32秒
2 MENANT THEO(フランス)1分26秒差
3 ANNACHNACH MOHSHIN(モロッコ)同タイム
8小野康太郎(スミタ・エイダイ・パールイズミ・ラバネロ)2分32秒差
18沢田桂太郎(東北高等学校)同タイム
45渡辺  歩(学法石川高等学校)同タイム
74大町 健斗(安芸府中高等学校)3分14秒差

第7ステージ後 個人総合成績
1 COSTA ADRIEN(アメリカ)
2 MCNULTY BRANDON(アメリカ)8時間20分20秒
3 MENANT THEO(フランス)
21渡辺  歩(学法石川高等学校)5分23秒差
22沢田桂太郎(東北高等学校)5分35秒差 
27小野康太郎(スミタ・エイダイ・パールイズミ・ラバネロ)6分39秒差
61大町 健斗(安芸府中高等学校)13分10秒差

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