先に発表された強化指定選手を対象に第1回ジュニア・トラック強化合宿を10月16日〜18日までの3日間、日本サイクルスポーツセンターと日本競輪学校で実施した。初の公募制により自ら趣旨に賛同しチャレンジしたい選手たちである。
今回のテーマは競技選手としての心構え、体力測定、世界標準である250mバンクに慣れるという観点から内容が絞り込まれた。
16日、短距離選手は200mハロンの走り方やコース取り、中距離は自分で想定したペースで走ることを目的としてメニューが組まれた。
17日午前は、バンクでスタート練習とキャパシティートレーニングを行った。各選手のスタートをビデオに撮りフォームの確認や半周ごとにペースを上げるトレーニングは選手にとって新鮮であったと感じられる。午後からは競輪学校測定室を利用させて頂き、オールアウトになるまでペダルをこぎ続けるテストにより最大酸素摂取量(VO2max)が測定された。
18日午前は、パワーの測定と合わせて握力・背筋力・垂直飛びなど基礎体力の測定を実施し、午後はバンクでのタイム計測を計測した。各種体力テストとの相関関係は明白であり、本年ジュニア・トラック選手は2005年ジュニア選手との比較で有酸素的な能力では高い数値を示しているが、無酸素パワーでは10%以上劣っているなど多くの課題が発見された。
毎日夕食後に行われているミーティングでは、その日の反省や翌日の説明、選手からの感想を含めた内容は充実したものであった。選手同士やスタッフ、顔や名前は何となく知っているが効果を上げるためには相互理解は必要と感じた。
次回、選手は12月に招聘される。