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2020/06/26

緊急事態宣言解除後の大会開催に向けたガイドラインについて(6月26日改定)

公益財団法人日本自転車競技連盟

Ⅰ はじめに

平素より本連盟の事業に対し、格別なるご理解とご協力を賜り厚くお礼申し上げます。

さて、新型コロナウイルス感染症の影響は社会活動の全般的な抑制をもたらしましたが、全国一律の外出自粛要請が解除されるなど、一定程度のウイルスが存在することはやむを得ない前提として日常的活動を段階的に再開する機運が高まってきています。それに伴い移動手段としての自転車や、長時間の自宅滞在等によるストレスを和らげるレクリエーション要素としてのサイクル・スポーツが見直されてきており、自転車・自転車競技の重要性が再認識されています。

競技大会の開催に関しては、全国一律の外出自粛要請などとリンクして、基本的に大会の延期・中止を求めてきた段階を一旦は抜けだし、開催予定地域の実情(感染者数、医療機関の状況など)や大会の規模・性格を考慮して、大会主催者において慎重に判断頂く段階にはいったと考えられます。

しかしながら感染リスクは依然として存在し、大会開催にあたっては、開催地の自治体や関係機関、団体の理解を得ながら、参加者の安全と感染拡大の再発防止対策を行うことが不可欠です。また、感染リスクを最小化する措置とともに、感染者が確認された場合にその規模を最小限に抑え、追跡可能なものとすることも求められます。

これらを勘案し、大会運営の指針とするガイドラインを作成しました。このガイドラインは主催者に助言/提言を行うものであり、全ての項目が全ての大会に当てはまることを意味するものではなく、大会の開催地・規模・性格等に応じて適切に適用されるべきものです。

このガイドラインは2020年6月26日時点でのものであり、感染状況や政府の対策方針などに基づき適宜更新の可能性があります。

 

●参考資料

– 日本スポーツ協会 ガイドライン(5/29版)
※逐次見直す場合があることを御留意ください。

 

– USA Cycling : RETURNING TO RIDING & RACING 5/17/2020

– Cycling Australia「GUIDELINES FOR CONDUCTING EVENTS IN A COVID-19 ENVIRONMENT」(2020年5月版)

 

Ⅱ スポーツ大会としての一般的留意事項

 

1 大会開催にあたっては、全国的・種目横断的な指針(厚生労働省、スポーツ庁、日本スポーツ協会、JOCなど)および開催地行政の指針に準拠する。

公益財団法人日本スポーツ協会令和2年5月1 4 日付け発表【スポーツイベントの再開に向けた感染拡大予防ガイドライン】には、下記の通り記載されています。

以下抜粋

 

2 大会参加・運営等に伴う移動・宿泊等に関しては、国土交通省・観光庁等、関連する諸機関の指針に準拠する。

例:国土交通 新型コロナウイルス感染症に関する国土交通省の対応

大会期間中だけでなく、大会前後の移動・宿泊時のリスク軽減に留意する。

 

3 開催地都道府県・市区町村・衛生保健当局等の定めた指針がある場合には、それに準拠するとともに、必要に応じて充分なる事前協議を行う。

 

Ⅲ 自転車競技の特徴とコロナウイルス感染症について

現状、厚生労働省等からの新型コロナウイルス感染症に関する情報と競技特性を鑑みると、自転車競技は屋外で実施される種目が多く、いわゆる「三密」のうちの「密閉」空間には該当しない場合が多いものの、種目により集団走行を伴い「高密」・「密接」となるリスクは伴います。
タイムトライアルやダウンヒル、BMXフリースタイル等のような本来単独で走行する競技においては比較的「高密」・「密接」のリスクは低いなど、自転車競技のなかでも種目ごとに特性が異なるため、種目毎に定めたガイドラインを徹底することで、段階的な大会再開に向けた取り組みは可能であると考えられます。

Ⅳ 自転車競技全種目共通の留意事項

コロナウイルスは無症状感染者から感染する事が報告されており、
・大会開催中に感染するリスクを極力なくす工夫
と、
・感染者と思われる競技者・役員・主催者・観客等が出た場合に備える
という必要があります。

想定される準備事項を下記にお知らせします。全ての項目が全ての大会に当てはまることを意味するものではなく、大会の開催地・規模・性格等に応じて適切に適用されるべきものです。

1.コロナウイルス感染症対応マニュアルの設置(下記を網羅する)。

(1)  専用電話等を設置(直接の面談を避ける)し、参加者等へ周知する。
(2)  自己判断・体調不良による欠場に制裁を課さない等、未出走管理を弾力的に行う。
(3)  質疑応答マニュアルを作成する。
(4)  参加者・関係者の過去2週間の行動履歴と健康記録を個人情報保護の観点からWEB上で安全に管理し即座に取り出せるように整備する。その際チーム関係者、保護者等付添人の連絡先を併記する。
(5)  単身参加者が感染(又はその疑い)した場合の取り扱いを医療機関と相談の上整備する。
(6)  感染者が発覚した場合、個人情報保護に留意し情報開示について整備する。
(7)  大会役員(審判等)が感染した場合の対応を明示する。
(8)  大会開催中に各種事案による中止判断プロセスを明示する。
(9)  落車発生時の救助マニュアル、コロナウイルス感染症防止を念頭に整備する。また救急搬送に関して医療関係者、消防と充分協議しておく。
(10)  会場への入退場管理方法(過去2週間の行動履歴と健康記録を提示しない人の排除)
(11)  ゴミの取り扱い。

2.コロナウイルス感染症対応専任チームの設置(医療関係者を含む推奨)と役割の明確化。

3.発症者又は疑いのある者の大会場内隔離スペースの準備。

4.開催地地域医療機関及び保健所(帰国者・接触者相談センター含む)と地域消防の受け入れ態勢の(落車による傷病、熱中症、コロナウイルス感染を想定)の事前確認を行い、承諾を得る事。

5.全国規模または大規模大会の場合、医師は常時複数人確保する事が望ましい。

6.参加募集時の対応
感染拡大の防止のために参加者が遵守すべき事項を明示し、協力を求める。遵守できない場合は、参加取消や途中退場を求める場合があることを周知する。

7.受付等の留意事項

(1)受付などのブースやスタッフが滞在する場所では間隔を保てるレイアウトとする。
(2)受付の際には、参加者にもマスク着用を要請し、順番待ちの列では間隔を空けるようにする。参加人数によっては、ゼッケン番号やカテゴリーなどによって受付時間を分ける、あるいは順番に名前を呼び出すなどの方法も検討する。
(3)動線を一方通行にする等の対策を施し、人と人の接触機会低減を図る。

8.大会参加者への対応

(1)体調の悪い参加者・チームスタッフ・参加者関係者は来場しないように要請する。
(2)大会参加者は大会前2週間の行動履歴および検温結果を記録する。
(3)主催者は大会参加者に「チェックシート」などの情報を保存できる形での提出を求める。
(4)競技者は競技を行っていない間、特に会話する際のマスク着用を周知する。ただし、熱中症予防の観点から、当日の天候を考慮し、人と人の間隔が十分に取れている場合はマスクを外すことができる。

9.大会主催者が準備等すべき事項

(1)大会スタッフは大会前2週間の行動履歴および検温結果を記録する。
(2)大会スタッフの滞在する場所は十分に広く、換気に配慮する。
(3)ミーティング会場は密にならない配置をする。
(4)各所に手指消毒液を配置する。
(5)選手・チームスタッフが触れる頻度の高い場所(テーブル、椅子、ドアノブなど)は定期的に消毒する。
(6)ゴミはこまめに回収する。特に使用済みマスクや鼻水、唾液が付いたゴミは袋に入れて密封する。
(7)大会スタッフはマスク着用を原則とする。持参しなかった人の為の予備を準備しておく。

10.参加者が運動・スポーツを行う際の留意点 距離の確保

(1)参加者のテントや準備エリアにいる人数に応じて十分に広く確保するよう要請する。
(2)競技中に唾や痰を吐くことは極力行わないよう周知する。
(3)タオル、ボトルなどの共用はしない。
(4)補給に使用したボトル、ジェルなどは指定場所以外に捨てない。
(5)ゴミは各自で持ち帰る。特に使用済みマスクや鼻水、唾液が付いたゴミは袋に入れて密封するなど配慮すること。

11.メディカル
従来よりも医療関係計画を立てることは重要であり、地元の病院にコンタクトし開催期間に外傷患者を取り扱う能力があることを確認すること。また、会場でのメディカルチームの活動を妨げない、または感染に及ばないような準備をすること。

12.その他の留意事項

(1)万が一感染が発生した場合に備え、参加者より提出されたデータを個人情報の取扱いに十分注意をし、保存しておく。
(2)募集告知などのウェブサイトを使って急な連絡に対応できるようにする。

例:参加費払戻方針・延期/中止の場合の流れ・受付・健康チェックリストなど

(3)ソーシャルメディアまたはウェブサイトを使用したスタートリスト、リザルト提供を行う。結果の疑義については電話やメールで対応する。
(4)会場では場内アナウンス・webツールなどにより、掲示板に集まることを避けるようにする。
(5)アワード・セレモニーにおいて密が避けられない状況ではメダルを事後送付するなど、できるだけ密を作らない工夫をする。
(6)会場の状況によって密が避けられない場合は、参加者および関係者のみに来場を制限や、参加競技者あたりの観客数(同伴者数)の制限などを行う。
(7)ボランティアスタッフは事前の人員計画により、活動中の感染機会を減らすよう考慮する。
(8)大会中に体温上昇、病気兆候があるときには、大会の医療チームとあわせて、地域の保健所と相談するなどの対応をする。
(9)可能であれば、参加者とスタッフの化粧室、休憩室をわける。
(10)感染拡大予防の観点からヘルメットにフェイスシールドを取り付けることは、製造者以外による改変とは見做さず、認めることとする。
(11)参加者は、バイクチェックが行われる大会においては会場到着前に自ら寸法・重量等の事前チェックを行っておき、バイクチェック・ポイントの滞留を招かないように協力する。

13.報道関係者への対応
大会前後の行動について、感染リスクの高い場所への行動回避などを要請する。

14.観客への対応

(1)観戦施設が屋外であれば人と人との距離を十分に確保できるように入場者数を制限または周知し、屋内であれば入場者を収容定員の半分程度に制限する。
(2)観戦前後における観客の行動について、感染リスクの高い場所への行動回避などを周知する。

 

●開催可否の判断
開催される都道府県の方針に従うことが大前提であり、判断に迷った際は、開催地や施設が所在する都道府県のスポーツ主管課や衛生部局等へのご相談をお願いします。また、都道府県知事からの要請等に基づき、感染リスクへの対応が整わない場合は中止又は延期するなど、慎重な対応を取るようお願いいたします。今回は特に開催地の都道府県のスポーツ主管課や衛生部局等の機関との連携・協議をすることが重要になります。

 

V 大会開催のガイドライン(種目別)

ロード競技開催に関する留意点について

1.個人タイム・トライアル
(1)バイクチェックは実施しない
(2)スタート前の待機エリアに椅子は設置せず、選手は立って待機する
(3) スタートのタイミングは音で合図し、審判は選手から離れた位置に配置する
(4) 密を避けるためにスタートリストの張り出しは実施せず、webツール(メール、facebook、メッセージアプリ等)を使用して選手の出走時間の連絡を行う
(5)スタート/フィニッシュはそれぞれ異なる場所に配置する
(6) 待機場所には選手の待機位置に印をつけ、選手同士のフィジカルディスタンスを維持できるようにする
(7)一番平均速度の速いカテゴリー/グループから出走を始め、遅いカテゴリー/グループの出走を後に設定する
(8) 選手同士がコース内で接近することが極力無いように、出走間隔を空ける
(9)待機エリアが密集しないよう、選手が待機エリアに来る時間/タイミングを明示する
(10)ホルダー(選手を支える役員)はおかず、選手は地に足をつけた状態からスタートさせる

2.ロードレース(マスドスタート、クリテリウム等)
(1)コース内へ進入する選手と、退出する選手の導線を分ける
(2)入退出の導線はわかりやすく表示をする
(3)出走サインは実施せず、代替として出走前点呼を行う
(4) 極力集団走行を減らす(集団走行が利点とならないような)コース設定をする
(5)フィニッシュラインでの密集状態を極力避けるために、短いサーキットではなく極力周回を長く設定する
(6) レースの終了時に、コースから退出する選手に「速やかに退出するように」促す役割の人員を配置する
(7) フィードゾーン(補給地点)の設置は極力避ける。設置が必要な場合は後述の推奨項目に従うこと
(8)(とくにグランフォンドにおいて)出走の時間枠に余裕を持ち、時間枠内で選手個々のタイミングで出走させる
(9)(同じくグランフォンドにおいて)選手を少人数のグループに分け、それぞれのグループごとで出走タイミングを設定する

3.フィードゾーン(補給地点)について
(1)フィードゾーンの設定を条件として求められるUCI登録大会においてのみ、以下の項目に従い設置することを推奨する(非UCI登録大会に関してはフィードゾーンの設置は推奨しない)
(2)全ての補給員に消毒用のジェル/スプレーと補給に関するガイドラインを配布する
(3)補給員はフィードゾーンへの入退出の際必ず手の消毒を行う
(4)フィードゾーンには選手1名につき補給員1名、またはチームにつき上限3名(いずれか少ない方)のみ許される
(5)フィードゾーンに入場できるタイミングを明確に指示する(AD規制により入場できる時間を区切る)
(6)地面に印をつける、仕切りを設置する等で補給員同士の距離を維持する
(7)フィードゾーンへの入場/退出の導線を分ける
(8)選手にはボトルやゴミの廃棄はフィードゾーンの後に設置された廃棄ゾーンで必ず廃棄をするよう指導する
(9)廃棄ゾーンには廃棄物の撤去専用の人員を配置し、手袋やマスク・フェイスガード等然るべき装備を身に着けた上で廃棄物の撤去を行う
(10)気候等の状況により、どうしても必要と判断されない限りはニュートラルからの補給(水)の提供は実施しない

4.車列について
(1)車両からのフィーディング

①車両に乗車する補給員は必ず補給の前後に除菌ジェル/スプレーによる消毒を行い、補給時には手袋を着用する
②各車両につき1名のみを補給員として指定する
③ボトルの選手間で共有、または他の選手の分のボトルを受け取ることは禁止する

(2)機材トラブルの対応

①選手は多少の機材トラブルには自身で対応できるように最低限の器具を持って走る
②ニュートラルサービスを利用する場合以下のことに気を付ける:
・ホイールは使用前に消毒すること
・ニュートラルサービスのメカニックは作業の前後で必ず手を消毒すること
・返却されたホイールは消毒すること

(3)サグワゴン(回収車)について

①選手が乗車する際、他の選手と十分な距離が取れるような大きさの車両を配置する
②車両に自転車を積み込む際のプロセスを予め取り決めておく
(例:選手自身の手で積み込む、または1名の専用人員を配置する)

 

マウンテンバイク競技開催に関する留意点について

1.ダウンヒル
(1)スタート前
順番を待つ間、ヒルトップへの移動ゴンドラ、車両などでの混雑を避け、マスクを着用した上で、密にならないように分ける運用、換気をする。
(2)スタート時
待機、また移動に関しては人数制限をして、可能な限り間隔を確保する。
(3)フィニッシュ後
エリアで密集せずにその場にとどまらないようにする。

2.クロスカントリー
(1)スタート前
密状態となり感染の危険性が高まるため、レイアウトに工夫が必要。ステージングエリア、スタートラインやスタートグリッドも選手間に十分な広さを確保する。
(2)フィニッシュエリア(80%のプルドアウトを含む)
選手がその場にとどまらないようにする。
(3)フィードゾーン

①レイアウトを検討して密にならないよう後方に広いエリア、長いエリアなどの設定をする。
②コミッセールと協議し、いくつかのクラスでは競技時間を短めに設定することで参加選手自身が補給水を持参すること、フィードを行わないことも検討する。
③チームでの補給の際も消毒や手袋、長袖着用などによりリスクを軽減する。
④ボランティアは、手渡を中止し、各自テーブルより受け取るセルフサービスの形態や、使用済みのボトルの直接の接触をさけての回収方法も検討する。

 

トラック競技開催に関する留意点について

1.チームピットは間隔を十分とる。可能であれば第2チームピットを設け、インフィールドに留まるチーム関係者は出場レース前後の参加選手および必要最低限のスタッフのみとする。
2.競技前の待機エリアに設置する椅子について、間隔を十分に取る。
3.ウォームアップエリアでは選手間の間隔を十分に取る。
4.屋内競技場で大会を実施する場合、施設内の換気について施設所有者と換気方法について
(1)事前に確認を行う。機械換気が備わっていない場合は(いる場合であっても)、競走に与える影響についてコミセールと確認を取りつつ、可能な限り窓を開け、充分な換気に努める。ただし、強風の場合はコミセールと換気方法について協議を行う。
(2)ライセンスチェックの際には、チーフコミセール、担当コミセール、チームから代表者一人、以外は部屋に留まらない。
(3)チームマネージャーズミーティングは、部屋に入る人数制限をして、短時間で行う。1度に全員が入れない場合は複数回ミーティングを実施することがあることを事前に知らせておく。
(4)更衣室は利用者が利用スペースを各自消毒してから退室する。ゴミは持ち帰る。一度の利用者はできる限り少数にすること。

BMX競技開催に関する留意点について
※現在作成中

シクロクロス競技開催に関する留意点について
※現在作成中

トライアル競技開催に関する留意点について
※現在作成中

室内自転車競技開催に関する留意点について
※現在作成中