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2018/08/25

アジア大会女子、男子ロード個人タイムトライアル レースレポート

アジア大会女子個人ロードタイムトライアル

個人タイムトライアルはSUBANGの街をスタートしてすぐにロードコースでも使用した登り15kmをメインとする18.3kmで争われた。日本からは與那嶺恵理が出走し、ロードと同じく韓国のNA Ahreumとの戦いが予想された。

與那嶺はスタート後の最初の登り区間からリズムよく快調にペースを刻んでいく。早い段階で2分前のベトナムの選手を抜き、緩い下り区間もしっかり踏んでタイムを稼ぐ。勾配のある登りでもリズムを崩さず走り、フィニッシュ近くの平坦に近い登り基調の区間で少し疲れがみえたがゴールまで粘り続けた。フィニッシュではNA Ahreumからわずかに遅れで2位となり銀メダルを獲得した。18km走ってわずか0.16差と僅差の争いとなった。

女子個人ロードタイムトライアル結果
1 NA Ahreum (韓国) 31分57秒10
2 與那嶺恵理 (日本) 0秒16差
3 LEUNG WING YEE (香港) 2分25秒05差

アジア大会男子個人タイムトライアル

男子タイムトライはSUBANGの街をスタートして12kmほどの平坦を往復してから女子のコースと同じく登り基調の15kmを超えてフィニッシュとなる43kmで争われた。日本からは別府史之が最後から2番目の出走順でスタートした。

前半の平坦区間で別府は好走してタイムを稼ぐが、優勝候補の筆頭のLUTSENCO Alexey が目視で10秒ほど詰めてくる。別府は登り区間に入り前の選手を次々にパスしていくが、ラスト8kmあたりの勾配のある登り区間でLUTSENCOに抜かれる。レース情報がない中、35kmでLUTSENCO から1分差ということは良いペースで走っていることが分かる。そこからもリズムを崩さず、ラスト5kmの緩い登り区間も踏み続けてLUTSENCO から1分42秒差の3位となり銅メダルを獲得した。

この種目でアジア大会ロード競技は終了となり、日本チームは金メダルは獲得できなかったものの全4種目でメダルを獲得した。8月27日からはトラック種目が始まる。

男子個人ロードタイムトライアル結果
1 LUTSENCO Alexey (カザフスタン)  55分37秒17
2 KHALMURATOV Muradjan (ウズベキスタン) 1分33秒39差
3 別府史之 (日本) 1分42秒07差

・別府史之のコメント
「昨日に引き続きのメダル獲得を嬉しく思う。自分のリズムを大事にし、ラスト5キロはなにも考えずただ踏み続けた。自分のベストを尽くして走り、メダルを獲得できて清々しい気持ち。今回のアジア大会の結果に満足している。もちろん金メダルを獲得できなかったことは残念だが、チームとして次につながるレースができたと思う。」

JCF強化コーチ 柿木孝之