2007/08/06

ジュニア世界選(メキシコ)速報2

現地日本選手団からのレポートをお伝えします。

8月5日(日)現地時間
昨日の風雨によりスケジュールが若干の変更となったが、昼間の気温35度を越えるなど猛暑日であった。

●2kmインディウ゛ィデュアルパーシュート(個人追抜競走)
柁原 彩(熊本:千原台高校)が出場
予選第4組スタートのバックスタート。3月に行われた全国高校選抜大会においてジュニア新を出し期待がかかる。練習ではフライング1000mを1分14秒で走り,好調ぶりを見せたが極度の緊張により,スタートからペースが上がらず2分41秒209のタイムで15位に終わった。ちなみに優勝選手はTOMIC Josephine(AUS)は予選で世界新記録を樹立2分24秒のタイムを更に決勝で2分23秒台と更新をした。世界との距離を感じた。

●ケイリン
雨谷一樹(栃木:作新学院),坂本貴史(青森:日本競輪学校)が出場
1回戦両者とも2位で勝ち上がり2回戦へ。第1組雨谷は6着となり決勝には進めず7位−12位決定戦へ。スタートからバイクの後ろをとり周回を重ねる。ペーサー離脱後,先行争いで,中盤に下がり混戦の中,前をとった選手が先行逃げ切り,5着ゴールにより11位となった。
2回戦第2組の坂本はレースの流れを見て,集団のスピードが緩んだ隙に,1周半前バックから一気に豪快なまくりを打ち,集団との差は10m以上,そのまま残り1周を逃げきり決勝進出を果たした。決勝ではスタート後方をキープ,レースの展開を見ながら周回を重ねる。2周前からペースが上がり,3コーナーから追い込みに回ったが届かず無念の5位。両選手ともに国際ケイリン,そして世界選等で金メダリストのマニエ監督の作戦で臨んだが日の丸をあげることはできなかった。

●スクラッチ
嶌田義明(埼玉:ブリヂストンアンカー)が出場
20名での決勝となった。前半数名の選手が逃げを繰りかえし,集団から追う選手ラップする2名選手等混戦模様であった。マニエ監督からは積極的なレースを指示されたが大集団の中で後方しか位置が取れず結果は7位であった。

◆2日目を終えて,夕食が終わり宿舎に着いたのが午後10時。緊急ミーティングが開かれマニエ監督から全選手に向かい次のような指導があった。日本代表で日の丸を背負っている自覚をもて,戦うという覚悟を忘れない。それぞれの所属のやり方や各自の参加する意識の違いはあるだろうが,命がでやれ!今回,各スタッフは持ち場を最善を尽くしている。最善と思い選考した選手たちが、ベストを尽くした結果でないと監督は納得しない!ゴール後に血へどを吐き,倒れ込む選手がいただろうか!オーストラリアもフランスもそうやって強くなっている。と更に強い指導と期待をこめての激励が緊張感を高めた。マニエ監督の全身全霊をかけた日本チームの育成は本気であると感じた。

関連リンク:http://www.veloresults.com/jrworlds2007/default.asp