ZLM TOUR (オランダ・ゼーランド州/UCI U23 ネイションズカップ)
2016年ネイションズカップ3戦目はオランダ開催の2日間のステージレース。
チームタイムトライアルと2つのラインステージで構成される。コースは平坦だがパワーと風の戦術が勝敗を決めるレース。日本チームは小橋勇利、小林海、岡本隼、松本祐典、雨澤毅明、孫崎大樹の6名でレースに臨んだ。
4月15日 午前 第1ステージ チームタイムトライアル23㎞(THOLEN-THOLEN)
コースはフラットだが強風と細い農道の複雑なレイアウトが特徴のテクニカルなコース。日本チームは6名の足並みはそろったもののス ピードが上がらず、平均速度 43㎞台に留まり参加チーム中最下位の成績となった。今回は参加チーム中唯一ノーマルバイクでの参加であったため、機材のハンデはあるが、あと3~4㎞平均速度を上げて巡行することが課題である。
第1ステージ競技結果
1 ノルウェー 27m46s01
2フランス +7s
3 デンマーク +13s
…27日本 +4m09s
4月15日午後 第2ステージ 124㎞ (KAMPERLAND – ZIERIKZEE)
レースはノルウェーがリーダーチームとして主導権を握る中、集団の中での位置取りが最重要課題となった。所々ペースアップはあるが序盤から降り出した雨は選手たちの体を冷やし大きな動きのないまま後半へ進んだ。ラスト40㎞を切ったあたりでペースアップが盛んになり集団はいくつものグループに分断される中、岡 本が最終的に先頭集団に残り33位でのゴールとなった。順位こそ上
位ではないが、ステージ優勝者と同じグループで入れたことは今後に向けて明るい材料と なった。優勝はオランダの19歳のヤコブセン。イタリアの強豪コンソーニを下しての金星となった。
第2ステージ競技結果
1 Jakobsen, Fabio (オランダ)2:h3m22s
2 Consonni, Simone(イタリア)+0s
3 Garcia Cortina, Ivan(スペイン)+0s
…32岡本隼+0s …112孫崎大樹+6m38s …130小橋勇利+13m00s
…雨澤毅明、小林海、松本祐典は途中棄権
第2ステージ終了時個人総合リーダー
Grondahl, Amund Jansenノルウェー
4月13日 第3ステージ 176㎞(GOES – GOES)
スタートの町GOESから約140㎞の大周回を回りGOESへ戻り17㎞の周回を2周しゴールする平坦コース。コースは違うものの 第2ステージと同じ性質で 集団での位置取りと風に対する戦術が最重要となり。レースは小さな逃げグループに対しリーダーチームが終始コントロールし、要所でのペースアップによる 時々の集団分裂はあるものの再び集団は一つに戻り例年に比べ比較的穏やかな展開で進んだ。途中に設定された石畳区間で岡本の2度 にわたるパンクなどトラブルはあったが、孫崎と岡本の2名はゴール周回まで集団でたどり着きゴールに備える。その後ゴール前のペースアップで岡本は脱落したしまうが、孫崎は先頭集団でのゴールとなった。小橋は途中膝の不調で大事をとり棄権となった。ステージ優勝は昨年の優勝国の意地を見せたデンマークのストクブロが大集団スプリントを制した。個人総合はチームタイムトライアルから順調にレースを運んだノルウェーのグロンダールが守った。
毎年参加しているレースではあるがパワー不足の日本人が最も苦手とするタイプのレースで、今年は小橋を除き5名が初参加となった。ZLMツアーは世界を目指すロードレーサーの必須科目として今後も取り入れるとともに、この分野でも活躍できる可能性のある日本人選手を見出し成長させたい。(浅田 顕)
第3ステージ競技結果
1 Stokbro, Andreas (デンマーク)4h14m49s
2 Garcia Cortina, Ivan(スペイン)+0s
3 Nommela, Aksel(エストニア)+0s
…54孫崎大樹+0s …97岡本隼人+5m57s
…小橋勇利は途中棄権
最終個人総合成績
1 Grondahl, Amund Jansen (ノルウェー)7h25m57s
2 Hoelgaard, Markus(ノルウェー)+0s
3 Foss, Tobias (ノルウェー)+0s
…85岡本隼+10m06s …88孫崎大樹+10m52s