2015/07/29

レースレポートU23

選手団イタリアで行われたU23ネイションズカップTROFEO ALMAR。世界の強豪が集結する中で岡篤志が19位でゴールした。今回のコースはフラットとアップダウンに石畳の急坂もあるテクニカルなコースでもあるため、逃げの展開による高速レースが予測される。チームは現在その中で戦う実力のある小石、岡、面手を逃げに乗せる展開を考え10位以内の成績を目標にスタートへ。レースはスタートラインですでに緊迫した雰囲気が漂い、結果スタートして1㎞で位置取り争いから60人以上が巻き込まれる落車が発生し競技は一時中断。
日本チームのメンバーは機材破損があったが、幸い身体はかすり傷程度で復帰。再スタート後も激しいアタック合戦により20名の先頭グループが形成、小石と岡を中心に展開した末、岡が逃げグループ乗る。しかし岡はパンクで脱落しメイン集団に戻ってしまう。先頭集団には各国が揃い快調に差を3分以上広げるが、追走の小グループが追いつき25人程度になるとペースが緩み、逃げ遅れたルクセンブルグ、UCIワールドサイクリングセンターチーム、日本チームが引くメイン集団は、後半には先頭まで1分差まで迫る。その後、岡らが9名の追走グループを作り、長い逃げで10名程度にまで絞られた先頭グループを追う。さらにメイン集団から約20名が岡を含む追走グループに追いついて、約30名の後続集団が、さらに絞られた7名の先頭グループを追う形となる。そしてラスト10㎞には後続集団から飛び出した2名(イタリアチャンピオンのモスコンとベルギーのデプラス)が一気に先頭に追い付き 9名のスプリントでモスコンが優勝した。トラブルもありながら終始展開に絡んだ岡は10位以下の集団スプリントとなり19位でゴールした。4月からすべてのネイションズカップに参加してきた日本チームだが、欧州ではまだポイント圏内でゴールできていない。ズバ抜けた実力のエースが不在の現状では選ばれたメンバーが全員ベストな状態でスタートに並ばない限り強豪を抑えて入賞を果たす事は出来ない。

7月26日 TROFEO ALMAR (ITA) UCI 1.Ncup 180km
場所:イタリア・ミラノ北部 
参加者:秋田拓磨、小橋勇利、小石祐馬、松本祐典、岡篤志、面手利輝
1 MOSCON Gianni(イタリア)3h59m58s
2 RAIM Mihkel(エストニア)+0s
3 HOFSTEDE Lennard(オランダ)+0s
…19 岡篤志+1m7s 49面手利輝、50小橋勇利+4m26s、93小石祐馬4m52s
…秋田拓磨、松本祐典は途中棄権