<トラックチーム 最終調整>
トラック競技開幕まで今日明日を残すのみとなった31日、日本のトラックチームは朝9時からベロドロームで、チームとしては本番前最後となる調整を行った。明日は別府史之が出場するロード競技のタイムトライアルが行われるため、トラック練習にはスタッフが出せずチームとしての練習はなし。1つの自転車競技チームとして、限られたスタッフ数の中で4つの競技(ロード、トラック、マウンテンバイク、BMX)をやりくりしないといけないのがオリンピックの現実だ。ただ今日の練習を、疲れをとるため休みとした渡邉一成は、明日自分なりの最終調整を指定練習時間に行う予定だ。さて、今日のチーム練習も、昨日同様フライングダッシュとチームスプリントのスタート練習に終始した。競技開始までの不安な時は今日を入れてあと2日。「やれることは全てやった。」。各選手が口にするその言葉が、押し寄せるプレッシャーをはねのけ、自分を信じる力になってくれればいい。(選手強化スタッフ広報担当)
■中川誠一郎選手
「やっと来たという感じですね。あとはもう、この雰囲気を楽しみつつ、全力を出し切るだけですね。もうやり残したことないので、多分落ち着いた気持ちでスタートに立てると思います。」
■新田祐大選手
「雰囲気がまだ練習なので緊張感はないですね。本番当日になって、飲み込まれるぐらいの緊張感を感じないと、自分の集中力も高まらないと思います。チームスプリントの第1走をやることが決まってあまり時間はなかったのですが、ここまでやれるだけのことはやったので、あとは本番で100%の力を出すだけです。」
■前田佳代乃選手
「まだ緊張感はないですね。アジア大会の経験があるからかもしれません。やれるだけのことはやったという思いはあります。その気持ちで試合に臨めればいいですね。日本の女子もようやく強化の対象として見てくれるようになったので、次につながる走りをしたいです。」