ポーランドのヴァドヴィツェで開催された2019UCIトライアル・ワールドユースゲーム。最終日8月11日には個人戦の決勝が行われ、1/2決勝を勝ち抜いた日本選手4名が4カテゴリーに出場した。このうち小椋陽(カデット)と横田宏太郎(ミニメ)の2名が見事な成績で優勝し、日本選手2名の優勝という初の快挙となった。
男子15-16歳のカデットは、2002年のカテゴリー新設から2018年までスペインやフランスなどのヨーロッパ勢のみが表彰台に上がっており、日本選手が表彰台に上がること自体が初となるが、小椋陽は2位に100ポイントの差をつけての優勝という圧倒的な強さで会場を驚かせた。
男子13-14歳のミニメは、2000年にワールドユースゲームが初開催されて以降、日本選手では土屋凌我(2012年および2013年)と小椋陽(2017年)の3位が過去最高順位という中で、横田宏太郎はミニメ1年目にして優勝を勝ち取るという快挙を達成した。
男子11-12歳のベンジャミン決勝は、満点を取らなければ表彰台が遠のくという非常にシビアな展開となり、山下虎威は持てる力を出し尽くして600満点中の560ポイントという高得点ながら7位。ちなみに今回は4選手が590ポイントで並び1/2決勝の成績順で最終順位が決定し、5位が570ポイント、6~8位が560ポイント、9位が550ポイントという接戦であった。なお、6~8位の順位は50,60ポイントの獲得数により決定された。
女子9-11歳のユースガール決勝は、1位が満点の600ポイント、2位と3位が480,440ポイントで、同設定で行われた男子9-10歳のプッシンでも決勝上位に該当する高得点をあげ、4位以降は200ポイント前後での凌ぎ合いとなった。人見星衣來は1ラップ2ラップともに着実にポイントを積み重ね続け、今後に期待を抱かせる僅差の6位で決勝を終了した。
今大会の日本ユース選手団は、初日のチームコンペで準優勝し、個人戦では全6カテゴリーのうち上位2カテゴリーで優勝という快挙を成し遂げた。これらの快挙は、2012年から開催地となっているヨーロッパに毎年参加を続けた際の様々な経験の積み重ねの成果でもあり、この道を歩んで来た多くの選手や関係者にあらためて感謝したい。また、表彰台に立てなかった選手も本当に実力を出しきる頑張りをみせてくれた。選手、関係者、そして応援いただいた多くの皆さんに感謝して大会レポートを終える。
個人戦決勝結果:
[カデット] 男子15-16歳
1位 小椋 陽 (OGURA Haru) 540point <優勝>
2位 ROVIRA Alan [ESP) 440point
3位 RIERA Marti [ESP] 440point
[ミニメ] 男子13-14歳
1位 横田 宏太郎 (YOKOTA Kotaro) 540point <優勝>
2位 CEGARRA Daniel [ESP] 520point
3位 VYMETAL Rene [CZE] 490point
[ベンジャミン] 男子11-12歳
1位 ASENJO Travis [ESP] 590point
2位 ELLERT Viktor [GER] 590point
3位 HRiBEK Vojtechpoint [CZE] 590point
3位 KALAS Jakub [CZE] 590point
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7位 山下 虎威 (YAMASHITA Torai) 560point
[ユースガール] 女子9-11歳
1位 RIERA Alba [ESP] 600point
2位 VANECKOVA Alzbeta [CZE] 480point
3位 PEREZ Andrea [ESP] 440point
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6位 人見 星衣來 (HITOMI Seira) 200point
決勝リザルト(PDF)
2019 UCI TRIALS WORLD YOUTH GAMES(大会情報)
https://www.uci.org/trials/events/uci-trials-world-youth-games