世界選手権ロードレース最終日はエリートの個人ロードレース。例年に比べ山岳難易度が低くスピードタイプの選手の活躍が予測される中、日本代表チームは新城幸也をエースとして、位置取りの得意な土井雪広と登坂スピードのある清水都貴の3名で臨む。肌寒く雨が降り出す中レースがスタートし、直後それほど警戒されていない4名が先行する中、一時は14分まで開いたタイム差も中盤に差し掛かるとどの強豪国よりも先にポーランドが集団をコントロールし徐々にタイム差を縮め始める。やがてオランダ、次いでイタリアの本格的ペースアップにより集団は小さくなり始めたところでラスト4周に入り、メイン集団では土井と清水のアシストを得て前方へ上がった新城が好位置につける。しかし雨と晴れの変化を繰り返す天気に体調を崩した新城は絞られた60人ほどの集団から脱落しラスト2周を残しリタイヤすることとなった。清水は集団から遅れてからもレースを走り続け、初出場の世界選手権ロードを20分遅れの94位でゴールした。コースの適性や実力を考え新城に十分チャンスがある世界選手権ではあったが、今回は残念な結果に終わった。(浅田 顕)
世界選手権ロードレース エリート
9月28日 スペイン・ポンフェラーダ
距離254.8km
1 KWIATKOWSKI Michal ポーランド 6h29m07s
2 GERRANS Simon オーストラリア +1s
3 VALVERDE BELMONTE Alejandro スペイン +1s
…94清水都貴+20m22s
…新城幸也、土井雪広は途中棄権