昨年王者のホセ・ビセンテ・トリビオ・アルコレアが今季1勝目
Jプロツアー第3戦は、2014年以来4年ぶりの開催となる日本サイクルスポーツセンターが舞台。コースは5kmサーキットに3kmコースを組み合わせた1周8kmを右回り(逆周回)する。厳しいアップダウンが繰り返されるため、サバイバルレースになるコースだ。
スタート直後からアタックが繰り返され、シマノレーシング、那須ブラーゼン、チームブリヂストンサイクリングなどのメンバーが飛び出しを図る。しかし決定的な動きにならないままレースは進行する。後半に入るとマトリックスパワータグが動き出す。土井雪広らが集団前方でペースアップを繰り返し、シマノレーシングや宇都宮ブリッツェンがこれに応戦。集団の人数は絞られ、20名ほどになる。
残り3周、秋田拓磨(シマノレーシング)が単独で飛び出し、一時20秒ほどの差を後続につける。残り2周、差が詰まったところで鈴木譲(宇都宮ブリッツェン)が合流。その後鈴木の独走となって最終周回に突入するも、マトリックスパワータグが牽引する集団に吸収される。
残り距離が少なくなり、集団は牽制しながら進行。勝負は最後のスプリントに持ち込まれた。ホームストレートに続く登りを先頭で上がってきたのは、マトリックスパワータグのホセ・ビセンテ・トリビオ・アルコレア。背後から黒枝咲哉(シマノレーシング)が並びかけるが僅差で下して優勝。昨年の個人総合王者が早くも今季1勝目を挙げた。
Jプロツアー第3戦 第1回JBCF修善寺ロードレースDay-1
日付 2018年3月17日
開催地・コース 静岡県伊豆市 日本サイクルスポーツセンター(8km/1周)
距離 80km(P1)、32km(F)、48km(E1)、32km(E2)、32km(E3)
■Jプロツアー(JPT)
結果 P1クラスタ 80km
1位 ホセ・ビセンテ・トリビオ・アルコレア(マトリックスパワータグ) 2時間22分32秒
2位 黒枝咲哉(シマノレーシング) +0秒
3位 横山航太(シマノレーシング) +1秒
4位 岡 篤志(宇都宮ブリッツェン)
5位 窪木一茂(チームブリヂストンサイクリング )
6位 アイラン・フェルナンデス・カサソラ(マトリックスパワータグ)
Jプロツアーリーダー 窪木一茂(チームブリヂストンサイクリング )
U23リーダー 小山智也(イナーメ信濃山形)
■Jフェミニンツアー(JFT)
5周32kmで行われたFクラスタは、シスターローズジャージを着る伊藤杏菜(Live GARDEN BICI STELLE)が2周目にアタック。残り周回を単独で逃げ切った。最終的には2位以下に1分30秒以上の差をつけて優勝。沖縄での第2戦に続き2連勝した。
結果 Fクラスタ 32km
1位 伊藤杏菜(Live GARDEN BICI STELLE) 1時間12分37秒
2位 大岩明子(ブラウ・ブリッツェン) +1分35秒
3位 森本保乃花(TEAM all out)
Jフェミニンリーダー 伊藤杏菜(Live GARDEN BICI STELLE)
■Jエリートツアー(JET)
6周48kmで行われたE1クラスタは、2周目に小野寺慶(ブラウ・ブリッツェン)、岩島啓太(MIVRO)、香山飛龍(横浜高校自転車競技部)の3人が先行し、メイン集団に30秒以上の差をつける。5周目に香山が遅れると、小野寺と岩島の勝負に。最後はスプリントで小野寺が岩島を下して優勝した。
結果 E1クラスタ 48km
1位 小野寺慶(ブラウ・ブリッツェン) 1時間28分46秒
2位 岩島啓太(MIVRO) +2秒
3位 寺崎武郎(バルバレーシングクラブ) +16秒
4位 紺野元汰(SBC Vertex Racing Team)
5位 香山飛龍(横浜高校自転車競技部) +21秒
6位 中川直樹(SPADE・ACE) +35秒
Jエリートツアーリーダー 八幡光哉(FORCE)
文/写真 JBCF 一般社団法人全日本実業団自転車競技連盟