E1 岡篤志(弱虫ペダル)が優勝して有終の美
3月に宇都宮で開幕したJエリートツアー。全42戦の最後となるのは、初開催となる幕張新都心クリテリウム。2011年から、幕張メッセ周辺の公道を使用してのレース開催が検討され続け、今年ようやく実現する運びとなった。
コースは、幕張メッセの北隣りの公道に設定された1周810m。シケインのようなコーナーが2ヵ所あるが、ほぼ長方形の平坦コース。1周の距離が短いので、加速と減速のインターバルが絶え間なく続くレースとなった。
E1クラスタは35周28.35kmのレースに50人が出走した。スタート直後からからネクストイエロージャージを着る岡篤志(弱虫ペダルサイクリングチーム)が中心となって集団のペースを上げる。集団後方ではあちこちで分断が起き始め、先頭集団は徐々に人数を減らしていく。このレースでは先頭集団から後れた選手は早めにレースから除外される事もあり、終盤に残ったのはたったの8人。残り5周、その8人の中から、岡と吉田勝雅(サイタマサイクルプロジェクト)の2人が抜け出す。2人は後続に10秒ほどの差をつけたまま逃げ切り、最後は岡が吉田をスプリントで下して優勝。E1クラス年間総合優勝確定に自ら花を添えた。
Jエリートツアー第42戦
Jフェミニンツアー第42戦
『第1回JBCF幕張新都心クリテリウム』
日付 2016年11月5日(土)
会場 千葉市美浜区 幕張メッセ前道路
距離 1周810m×35周 28.35km(E1)
結果 E1クラスタ 距離28.35km
1位 岡 篤志(弱虫ペダルサイクリングチーム) 39分28秒 43.09km/h
2位 吉田勝雅(サイタマサイクルプロジェクト) +0秒
3位 半澤雄高(Link TOHOKU) +12秒
4位 中井雄策(TRC PANAMAREDS)
5位 雑賀大輔(湾岸サイクリングユナイテッド)
6位 生田目 修(イナーメ信濃山形-EFT)
Jフェミニンツアー(JFT)
E1同様、Jフェミニンツアーも全42戦の最終戦。Fクラスタは25周20.25kmのレースに12人が出走した。
スタート直後に伊藤杏菜(Live GARDEN BICI STELLE)が逃げるも、4周目までに集団が吸収。その後はシスターローズジャージを着る唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)、坂口聖香(パナソニックレディース)、福本千佳(Toyo Frame)、吉川美穂(Live GARDEN BICI STELLE)らが集団を牽引し、人数を減らしていく。
レース終盤に残ったのは5人。残り3周で唐見が単独アタックを試みるが抜け出せず、勝負は最後のスプリントへ。先行した坂口を吉川がかわして優勝した。
結果 Fクラスタ 距離20.251km
1位 吉川美穂(Live GARDEN BICI STELLE) 31分12秒 38.92km/h
2位 坂口聖香(パナソニックレディース) +0秒
3位 唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)
JPTエキシビジョンレースはシマノレーシングの水谷翔が優勝
P1クラスタはエキシビジョンレースとして行われ、35周28.35kmのレースに、年間優勝を決めたホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックス・パワータグ)や、団体優勝を決めた Team UKYO のメンバーなど38人が出走した。
他のクラスタでは1周1分10秒前後で周回していたところ、P1クラスタは1周1分を切ろうかというハイペースで周回が進む。集団の人数はあっという間に減っていき、残ったのは11人。レース終盤には、増田成幸(宇都宮ブリッツェン)や、中村龍太郎(イナーメ信濃山形)、畑中勇介(Team UKYO)らが飛び出すも決定打にならないまま最終周回に突入する。最後は集団でのスプリント勝負となり、水谷翔(シマノレーシング)が僅差で畑中と小野寺玲(宇都宮ブリッツェン)をかわして優勝した。
結果 P1クラスタ(エキシビジョン) 距離28.35km
1位 水谷 翔(シマノレーシング) 38分5秒 44.66k/h
2位 畑中勇介(チーム右京) +0秒
3位 小野寺 玲(宇都宮ブリッツェン)
チーム総合成績
1位 シマノレーシング 1360p
2位 Team UKYO 1150p
3位 マトリックス・パワータグ 910p
提供:一般社団法人 全日本実業団自転車競技連盟