<Jエリート>混戦から抜け出したLinkTOHOKUの2人がワン・ツーフィニッシュ
JエリートツアーとJフェミニンツアーの最終戦は、昨年に続き千葉県千葉市の幕張メッセ前道路でのクリテリウム。1周810mのフラットな周回コースは、2か所のシケイン状の複合コーナーを含む長方形のレイアウト。加速と減速が絶え間なく繰り返されるため、一度集団から遅れると復帰は厳しくなる。見かけよりもハードなコースだ。
E1クラスタは45周36.45km。スタート直後からアタックが繰り返され、集団は縦に長く伸びた状態でレースは進行する。決定的な動きは起きないものの、逃げと吸収が繰り返されるたびに人数が減っていく。スタートした49人は、レース半ば過ぎまでに約半数まで絞られる。
レースが終盤に入ると、Link TOHOKUの渡邉正光と半澤雄高を含む4人が先行し、後続に約30秒の差をつける。ネクストイエロージャージの岩崎晶雲(グランペールサイクリングチーム)が集団を引いて追うが差は縮まらない。
最終周回直前、半澤が単独アタックして先行。最後は渡邉が追いつき、2人揃ってゴール。LinkTOHOKUがワン・ツーフィニッシュを達成した。
『第2回JBCF幕張新都心クリテリウム』
日付 2017年11月3日(金)
会場 幕張メッセ前特設コース
距離 810m/1周
結果 E1クラスタ36.45km
1位 半澤雄高(Link TOHOKU) 48分01秒
2位 渡邉正光(Link TOHOKU) +0秒
3位 雑賀大介(湾岸サイクリングユナイテッド) +2秒
4位 河賀雄大(Team UKYO Rave) +13秒
5位 八幡光哉(FORCE) +23秒
6位 北澤竜太郎(イナーメ信濃山形)
Jフェミニンツアー(JFT)
最終戦も唐見実世子が独走勝利
女子のJフェミニンツアーは35周28.35km。シスターローズジャージを着る唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)がスタート直後からペースを上げる。これについて行けたのは伊藤杏菜(Live GARDEN BICI STELLE)と、新川明子(ブラウ・ブリッツェン)。その後新川が遅れて唐見と伊藤のマッチレースとなるが、レース中盤に唐見がペースアップすると伊藤も遅れ始める。
独走に入った唐見は、最終周回に単独落車のアクシデントがあったものの、後続との差が十分開いていたためトップのままゴール。3位以下を周回遅れにするハイペースを見せて、今シーズン最終戦を締めくくった。
結果 Fクラスタ28.35km
1位 唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム) 41分49秒
2位 伊藤杏菜(Live GARDEN BICI STELLE) +10秒
3位 福本千佳(Live GARDEN BICI STELLE) +1分53秒
Jプロツアー(JPT)
エキシビションレースもマトリックスパワータグが支配
エキシビションレースとして行われたP1クラスタのレースは、45周36.45km。
今シーズンのJプロツアーを席巻したマトリックスパワータグが序盤からペースアップを図り、ルビーレッドジャージを着るホセ・ビセンテ(マトリックスパワータグ)が単独で飛び出す。これにアイラン・フェルナンデス(マトリックスパワータグ)、鈴木譲(宇都宮ブリッツェン)の2人が追いついて3人の逃げ集団が形成される。メイン集団は追走するものの、10秒前後の差を詰め切れないまま最終周回へ。結局、先行した3人が逃げ切り、最後はフェルナンデスが先着して優勝。2位にビセンテが入り、マトリックスパワータグがチーム対抗でも優勝した。
結果 P1クラスタ36.45km(エキシビジョン)
1位 アイラン・フェルナンデス(マトリックスパワータグ) 46分38秒
2位 ホセ・ビセンテ(マトリックスパワータグ) +0秒
3位 鈴木 譲(宇都宮ブリッツェン)
4位 中村龍太郎(イナーメ信濃山形) +6秒
5位 吉田隼人(マトリックスパワータグ) +7秒
6位 中田拓也(インタープロ サイクリング アカデミー)
チーム
1位 マトリックスパワータグ 175p
2位 宇都宮ブリッツェン 101p
3位 イナーメ信濃山形 91p
写真・文:JBCF 一般社団法人 全日本実業団自転車競技連盟