増田が圧倒のサバイバルレース ホセとUKYOが年間総合優勝
Jプロツアー最終戦は大分市郊外で行われたJBCFおおいたサイクルロードレース。大銀ドーム周辺の園内道路等を使ったアップダウンのみで構成されるハードな1周4kmで、P1クラスタはここを30周する120kmで行なわれた。
レースは序盤の5周目に強力な4人が抜け出す。メンバーは増田成幸(宇都宮ブリッツェン)、ベンジャミ・プラデス(Team UKYO)、マルコス・ガルシア(キナンサイクリングチーム)そして堀孝明(宇都宮ブリッツェン)だ。逃げはタイム差を30秒から最大1分50秒まで広げる。協調して逃げる先頭4人に対し、安定しないメイン集団は組織だって追うことができない。
終盤にメイン集団から数人がアタックするが先頭4人もハイペースを維持して届かない。最終周回に入る登坂区間で増田がアタック、これを1週間前のジャパンカップ7位のプラデスが追うが差は広がる。増田は差を維持したまま1周を逃げ切って優勝。レース全般にわたってその力を見せつけた増田だった。
3月に開幕したJプロツアー全23戦が終了し、個人総合優勝はホセ・ビセンテ(マトリックスパワータグ)、個人総合U23優勝は小野寺玲(宇都宮ブリッツェン)、チーム総合優勝はTeam UKYOに決まった。ホセ・ビセンテは2013、2014年と合わせ3度目の受賞、Team UKYOは昨年に続いて連覇を達成した。
Jプロツアー第23戦『第3回JBCFおおいたサイクルロードレース』
日付 2016年10月30日(日)
会場 大分県大分市 大分スポーツ公園 大銀ドーム周辺
距離 4kmx30周=120km
結果
P1クラスタ 120km
1位 増田成幸(宇都宮ブリッツェン)2時間45分02秒
2位 ベンジャミ・プラデス(Team UKYO)+40秒
3位 マルコス・ガルシア(KINAN Cycling Team)+48秒
4位 畑中勇介(Team UKYO)+50秒
5位 ジャイ・クロフォード(KINAN Cycling Team)
6位 堀孝明(宇都宮ブリッツェン)+1分02秒
Jプロツアー年間総合成績
個人総合優勝 ホセ・ビセンテ(マトリックスパワータグ)
個人総合U23優勝 小野寺玲(宇都宮ブリッツェン)
チーム総合優勝 Team UKYO
Jフェミニンツアー(JFT)
Fクラスタは序盤から単独のアタックがかかるが集団に吸収されることを繰り返す展開。ラスト1周でアタックした中里友香(VICTOIREしまなみ)が2位以下に12秒の差をつけ優勝した。
なお年間42戦のJエリートツアーならびにJフェミニンツアーは、11月5日のJBCF幕張新都心クリテリウムが今シーズンの最終戦となる。
結果 Fクラスタ 36km
1位 中里友香(VICTOIREしまなみ)1時間02分29秒
2位 那須萌美(チームヤーボー)+12秒
3位 近藤由美(VC Fukuoka)
Jフェミニンツアーリーダー 唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)
写真・文:JBCF 一般社団法人 全日本実業団自転車競技連盟