ジャカルタ・アジア大会第8日目(28日)男子BMXクロス決勝で長迫吉拓(モトクロスインターナショナル)が優勝し、金メダルを獲得。同じく決勝に出場した吉村樹希敢(GAN
TRIGGER)は6位。女子では畠山紗英(日本体育大学)が決勝に進んだが他選手と接触して転倒、8位だった。長迫はシーディングランを首位で通過し、モト(3回行われる第一回戦)から安定した走りで首位で決勝に進出。決勝では第一コーナー前から先行して優勝した。
BMXレース 男子結果
1 長迫吉拓 (日本)
2 SAPUTRA I Gusti Bagus (インドネシア)
3 CALUAG Daniel Patrick (フィリピン)
6 吉村樹希敢 (日本)
BMXレース 女子結果
1 ZHANG Yaru (中国)
2 KITWANITSATHIAN Chutikan (タイ)
3 LESTARI Wiji (インドネシア)
8 畠山紗英 (日本)
・長迫吉拓のコメント
2016年以来、久しぶりのアジアの大会。各国選手のレベルが上がっていることを知っていたし、じっさいに走ってみて危ない面もあったが、自分のなかで勝てることはわかっていたので、守りに入るのではなく挑戦していく気持ちで走った。体力を使うコースだったので、モトでは体力温存することも考えて走った。
予選のタイムトライアルでは、周りの状況を見ながら体力温存しながら走ったものの勝つことができた。その結果、予選1組に入り、そのまま勝ち上がれば、決勝でも好きなゲートを選べる状態だった。ゲートを最初に選ぶのは好きではないけど、勝てるレースなのだから、自分のレースをすると心がけて一位通過した。最初のジャンプでは内側が好きではなかったため、真ん中のゲートをとり、内側の選手を潰すことを考えて計算して走った。スタートは正直、隣の選手のほうが早かった。しかし、ジャンプセクションではテクニックの差で自分が前に出られることはわかっていたので、そこで前に出た。
トラックと両立したことで、全体的な体力が向上し、レースに対する考え方や準備方法も変わっていきた。トラックのコーチによる考え方の指導が生きてきている。
リオオリンピックを経験して、レベルは違うものの、同じシステムで開催される今回のアジア大会で優勝することができた。勝たないといけないところで勝てたというのは、大きなステップアップだと考えている。勝って当然、絶対に金メダルを取らないといけないというプレッシャー、また、これまでアジア大会のBMXで日本が金メダルを取ったことがないということもプレッシャーだった。東京オリンピックに向けて、またここから頑張っていきたい。次はワールドカップで決勝、表彰台の常連となりたい。練習でうまくできても、決勝ではできないことがあるので、メンタルを含めてそのような点を強化していきたい。