11月13日(金)〜15日(日)まで日本CSCにおいてジュニアロード合宿が開催された。
先月、第1回トラック合宿が行われ、今月はロード事業が実施された。
ロード事業ついても公募制により選手を募集し、選考された12名を招聘した。
11月13日 各種測定
長距離選手としての指標となりうるVo2max(最大酸素摂取量)測定を競輪学校の
協力を得て行った。台上自転車装置により指示画面に合わせてスピードを上げていき
オールアウトになるまでペダルをこぎ続けるテストで、1名30分程かかる。終了者は
握力・背筋力・垂直跳びテストやCSC大駐車場周りの走行練習を行った。
夕食後、ミーティングが行われ坂井田ジュニア強化育成部会長から事業の趣旨説明、
更にJCFロード部会から柿木孝之氏をスタッフとして招き、世界を目指すレースの
実戦経験からアドバイスを頂いた。
11月14日 ロードトレーニング
朝から強い雨が降る中、トレーニングは始まった。大駐車場周りを30分ウォーミングアップ、
後半はスピードを上げて30分間走行した。
続いて登坂練習。2.6km(約10分)の登りをフォームを崩さず5本、続いて短い登り約3分間を
5本、更に2分間の短い登りをレース形式でのインターバル練習。
午後には雨も止んでいたが、選手達は雨天時に走行の経験が少ないらしい。
今回は日頃行っている“トレーニング強度”“負荷”がテーマである。ヨーロッパを中心に
国際レースがどの位の強度、負荷、つまりスピードでレース展開が行われているかを示し、
レースの戦略、戦術、走行テクニックは二の次である。
ジュニア世界戦の先頭集団でリードできるまで身体能力を1年かけて上げることが目的である。
11月15日 ロードトレーニング
天候は回復し、清々しい秋模様であるが風が強い。
毎朝、6:30起床、体温・心拍・体重の測定が行われ、コンディションを確認。
選手の帰宅時間から逆算し、午前中50kmのロードワークに出かける。
続いて昨日、同様のコース取りで2.6kmの登り×2本(レース想定、時差発送)、短い登りを
ギアをアウターにして3本、選手は相当負荷がかかっているはずであるが、やる気は充分である。
自転車の梱包、昼食、初日の計測結果および結果等のアドバイスを田畑先生(競輪学校;
JCF医科学委員兼ジュニア強化育成部会員)からレクチャーを受けた。
短期間の合宿は分単位で効率的に進められ予定どおり修善寺駅で解散した。
今回の合宿で感じた事は、茶碗1杯程度しか食べない小食選手や一般高校生同等以下の筋力。
現状のままでは日本を代表して上位で戦える選手はいない。
また、今回、選手のトレーニング強度を測るためギア・クランク一体型のパワーメーターが導入された。
これはどれだけの負荷で選手がトレーニングをしているかを、レース中の走行状況、トレーニング計画に数値データとして役立てる。という世界的な流れに合わせたものである。
第2回は1月上旬に開催する予定である。
ジュニア強化育成部会 折本裕樹