2014年ジュニアトラック世界選手権大会〈第4日目大会レポート〉
大会4日目は、4種目に日本チームからは出場。
男子スプリントでは野上、布居ともに1回戦で敗退。両者ともに他国の選手達と比べると明らかにギア比が小さい。ジュニアでも、4倍近くのギアを使用するのが当たり前の時代である。そのことを選手ならびに指導者がしっかりと自覚する必要があるであろう。
男子オムニアムに出場した松本は1種目毎に調子をあげ、最終種目のポイントレースでは強豪選手に混じり好走。総合成績は14位であったが、今後の成長を多いに期待できる走りであった。
女子ポイントレースでは、梶原が2位。見事、メダルを獲得し、鮮烈な「世界デビュー」を果たした。
2回目のポイントを過ぎた後に単独でアタックした梶原は、その後、集団に追いつき首位に立つが、コロンビアの選手もラップに成功し、二人でのマッチレースとなる。
脚力的には明らかに梶原の方が優っていたが、レース経験が豊富なコロンビア選手にうまく展開され、優勝をさらわれる。競技を始めて1年という梶原であるが、センスの良さは抜群。多くの関係者が口を揃える「日本自転車界のホープ」である。
女子オムニアムの鈴木は、3種目が終わり9位。これから得意種目が控えており、上位進出をかけて最終日に臨む。(吉井功治)