スペインのポンフェラーダでの世界選手権が昨日から始まり、22日のジュニア女子TTには日本からは坂口聖香(日本体育大)と梶原悠未(筑波大学付属坂戸高)の2名が参加した。
13.9kmのコースで、前半3kmにランドアバウトが多く、雨の中のバイクコントロール能力の差がタイムにも影響する。コース中盤の道の広い平坦区間、そして約2kmの緩やかな登りでは独走力が求められる。ラスト3kmから2kmのスピードの出る下りコーナー区間では雨に濡れた路面をスムーズにこなす能力が求められる。
坂口は雨で滑りやすいランドアバウトをうまく抜ける。ここで大きく脚を使わなかったこともあり、平坦区間でタイムを稼ぐ。登りでは後半脚にきたが、下りの技術もあり、後半区間で順位を大きく上げて19位となる。今年は不調の時期もあったが、昨年のジュニア世界選手権からの成長をみせた。
梶原はまだTTの経験が浅いということもあり雨のランドアバウトで大きな減速が多く、タイムを失う。そして減速後の加速で大きく脚を使ってしまい、得意な平坦、登りではスピードに乗せられなかった。最後の下りでもロスして39位でゴールした。力のある選手であり、これからの1年でバイクコントロール技術を向上させて、来年の世界選手権ジュニアでは上位を狙う。(柿木 孝之)
世界選手権ジュニア女子TT結果 13.9km
1位 STEWART Macey(オーストラリア)20分08秒39
2位 MATHIESEN Pernille(デンマーク) 10秒79差
3位 HULL Anna-Leeza(オーストラリア)13秒31差
19位 坂口聖香(日本体育大学)1分08秒81
39位 梶原悠未(筑波大学付属坂戸高)1分50秒41差