2014/07/24

2014 Tour de l’Abitibi Stage2 レポート

stage22014 Tour de l’Abitibi
Stage2 115.2km
第2ステージもアップダウンがあるもののほぼ平坦のコース設定で、ラストは第1ステージと同じく5.4kmの周回を3周回する。
レースはスタートして200mで落車が発生する。その後も複数回落車が発生し、昨日のレースと同じく後ろのほうにいる選手のみが巻き込まれて遅れていく。日本選手は最初の落車に水谷がひっかかり遅れる。集団は非常に速いペースで進む。10kmあたりで昨日と同じく小山が単独で逃げ、15秒の差をつけて進む。5kmほどで吸収されるが、捕まって数分後にまた単独アタックを決めて今度は20秒ほどの差をつける。
ケベック代表が集団から抜け出し小山に合流し、さらにカナダ、デンマーク、フランス、メキシコ、カナダのクラブチームが加わり7名の先頭集団が出来る。40km地点では先頭グループから落ちていく選手と、集団から追いついた選手でメンバーが入れ替わり、小山、カナダ、アメリカ、フランス、デンマーク、カナダのクラブチーム2名の7名がタイム差をつけていく。集団では小山が逃げに入るころに冨尾が落車に巻き込まれる。そして孫崎がコーナーの浮いた砂で落車したが2名とも集団復帰する。小山の先頭集団とメイン集団とは最大4分30秒差がついたが、周回コースに入るころには3分差に縮まる。先頭集団から1名落ちて小山の集団は6人になる。メイン集団では乗り遅れたチームがペースを上げ続ける。一方先頭グループでは優勝候補のアメリカのBartaが中心になってペースを保とうとするが、うまくまとまらない。1周目終了時点では2分、2周目終了時点では45秒差まで縮まる。それでも最後まで6人が逃げ切り、小山はゴールスプリントで少し遅れながらも6位でゴールしてネイションズポイントを1ポイント獲得した。
小山は昨日と同じく自分から積極的に動き、有力選手との逃げに入って逃げ切ったことは評価できる。先頭グループに入った優勝候補のアメリカのBartaは、ネイションズカップで結果を出し続けている選手であり、今日も力をみせた。
小山は明日のT.T.の前に個人総合順位で集団に2分以上のタイム差がつけられれば個人総合順位で有利に進められたが最後は詰められてしまった。明日は2部ステージとなり、午前に10kmのT.T.を走り、夕方からロードレースを走る。(JCFロード部会員 柿木孝之)

Stage2 115.2km
1 Norsgaard Jorgensen (デンマーク)2時間32分20秒
2 Barta William(アメリカ)同タイム
3 Havot Sebastien(フランス)同タイム
6 小山貴大(前橋育英高)4秒差
15 松本祐典(明治大)20秒差
16 草場啓吾(北桑田高)同タイム
88 孫崎大樹(北桑田高)同タイム
104 水谷 翔(南大隅高)同タイム
129 冨尾大地(南大隅高)4分2秒差

個人総合成績
1 Norsgaard Jorgensen (デンマーク)5時間4分6秒
2 Barta William(アメリカ)8秒差
3 Havot Sebastien(フランス) 9秒差
8 小山貴大(前橋育英高)20秒差
22 草場啓吾(北桑田高)36秒差
28 松本祐典(明治大)同タイム
45 孫崎大樹(北桑田高)同タイム
107 水谷 翔(南大隅高)9分差
114 冨尾大地(南大隅高)14分33秒差