2014/07/25

2014 Tour de l’Abitibi Stage4 レポート

stage42014 Tour de l’Abitibi
Stage4 51.5km
第4ステージは1周20kmほどの周回を2周するコース。総合上位のアメリカとスプリント勝負したいフランス、デンマーク、モロッコがコントロールして集団スプリントになることが予想された。
レースは最初から非常に速いペースで進む。10kmあたりで道全体を塞ぐ大落車が発生して前にいた30名以外の100名以上が取り残される。先頭グループには草場、松本、小山が入っていたが、取り残された選手たちが少しずつ前に追いついていく。多くの選手が追いついた後、賞金のかかかったスプリント賞で前に出た選手がそのまま2名で逃げに入る。
集団はスピードを落としたため最大で45秒までタイム差が広がる。個人総合リーダーのアメリカ、スプリント勝負したいモロッコ、フランスが集団を牽引し、ラスト4kmで集団は一つになり集団スプリントに向けての位置取り争いが繰り広げられる。ここでまた落車が発生し、集団後ろにいた冨尾がここで遅れる。ゴール前1kmに大きなロータリーもあり位置取りが重要なためどのチームも前に行きたがる中、デンマークがコントロールする。今日の日本チームは松本でスプリントを予定していたが、松本のそばには誰もおらず、松本はデンマークチームの後ろに自分で位置取りする。大きなロータリーを良い位置で回った松本はそのまま最終コーナーを前から4番手で曲がる。その直前に水谷が外側から一気に攻撃して最終コーナーを先頭で通過する。緩く下りながらのゴールで、松本がスプリントを始めると後ろからも一気にスプリントがかかる。松本の後ろに草場が合流したが、松本が最後伸びきれず、その後ろの草場も詰まってしまった。結局草場が8位、松本が11位となった。水谷はスプリント中に後ろから突っ込まれて落車してしまった。
今日は最終局面ではチームでまとまれず、最後は個人個人がバラバラで動く形でのスプリントになり結果を残せなかった。スプリントで優勝したフランスもしっかりとゴール前に列車を組み、エーススプリンターに繋げていく。最終局面では選手に力があってもチームでまとまれずに一人一人の力を使ってしまうと、結果を残すのは厳しくなる。明日からのステージではチームで戦うことを再確認して、区間優勝、そして個人総合の上位を狙っていく。(JCFロード部会員 柿木孝之)

Stage4 51.5km
1 TOUZE Damien (フランス)1時間7分16秒
2 CANAVERAL Vargas Joh(コロンビア)同タイム
3 CARPENTIER Adrien(フランス)同タイム
8 草場啓吾(北桑田高)同タイム
11 松本祐典(明治大)同タイム
19 孫崎大樹(北桑田高)同タイム
55 小山貴大(前橋育英高)同タイム
104 水谷 翔(南大隅高)同タイム
129 冨尾大地(南大隅高)1分14秒差

個人総合成績
1 Barta William(アメリカ)6時間23分59秒
2 COSTA Adrien (アメリカ)13秒差
3 BOUHANNI Rayane(フランス) 24秒差
20 草場啓吾(北桑田高)1分14秒差
28 小山貴大(前橋育英高)1分25秒差
29 孫崎大樹(北桑田高)1分28秒差
39 松本祐典(明治大)1分44秒差
97 水谷 翔(南大隅高)10分17秒差
109 冨尾大地(南大隅高)17分09秒差