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2015/08/22

2015ジュニアトラック世界選(レポート)

今村ポイントレース待望の金メダル!今村駿介
沢田 オムニアムで3km日本ジュニア新記録!
鈴木奈央 2km日本ジュニア新記録!

2015ジュニアトラック世界選も大会3日目を迎えた。昨晩、雨が降ったようで外気温は18度と肌寒い。競技場の中は気温28度、湿度22%競技は午前11時、女子スプリント予選から始まった。やや緊張気味の大久保花梨(祐誠)のタイムは12秒330で22位で通過し、1/16決勝はオーストラリア選手と対戦した。タイム差と経験不足が重なり、相手のペースで先行され逃げ切られてしまった。
(本人コメント)
250mでスプリントをするのは初めて、学べることが多かったです。すごく緊張しまい、500mと200mでは良いタイムが出せなかったのでケイリンではしっかり頑張りたい。(大久保花梨)

オムニアム
2日間で6種目行うオムニアムは日本で実施数は少ないが短距離のスピードと中距離そして競走レースもこなさなければならない。日本からは沢田桂太郎(宮城:東北高校)が出場。沢田は先に行われた全国高校総体にて3kmIP種目を大会記録で優勝した選手である。オムニアムⅠはスクラッチ。終始冷静な判断でレースを展開し4位通過した。順位によってIPの対戦相手が決まる。得意とする3kmIPでは3分25秒080のジュニア日本記録をコンマ差で更新した。本日最終種目であるエリミネイションは夜20時過ぎに始まった。号砲とともにレースはスタートしたが1回目、アルメニアの選手がエリミネイトの指示に従わず、再スタートとなった。号砲が何回もならされたがレースを続けてしまった。最終的な沢田のレース結果は15位。総合順位を4位としてしまったが現在、日本のジュニアがエリミネイションを見る機会も、走る機会もないことは大きな課題となった。また、レースではアウト知らせる赤色ランプが点灯する装置の装着が通例となっているが日本では見ることはない。

1kmタイムトライアル
全て単走スタートの11組徳田匠(京都:北桑田)が出場。今回男女短距離選手層が薄い中、自己記録を2秒短縮し1分6秒546でゴール。スタートでややタイミングがずれた感があったが、スタート前ギアを上げ、51×14でトライさせた。優勝タイム1分02秒200であり、この1km、200m、ケイリンの上位者で短距離はチームスプリントの走力が決定する課題が見てきたいと感じた。

インディヴィデュアルパーシュート(女子2km)
予選2組の橋本優弥(岐阜:岐阜商業)は2分33秒336でゴール15位。4組に出場した鈴木奈央(静岡:日本競輪学校)は2分27秒054と本年5月に出された梶原悠未の記録を更新した。

ポイントレース
予選2組に出場した今村駿介(福岡:祐誠)は余裕の通過。先に行われた全国高校総体でも4km速度競走で優勝し祐誠高校を総合優勝に導いた主力メンバーである。決勝では1回目のポイント周回を後方で確認しながら見送り、スキを見て驚異的なスピードで集団をラップしポイントを獲得。更に5点を2回、ゴールスプリントも得点に絡み、待望の金メダル。セレモニーでは国旗掲揚、国歌が流れ、感動の一面であった。(JCF強化委員会ジュニア強化育部会長 折本裕樹)