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2015/08/20

2015ジュニアトラック世界選(レポート)

梶原第1日目
梶原悠未 ポイントレース2年連続”銀メダル”
女子チームパーシュート 日本ジュニア記録更新
女子チームスプリント  日本ジュニア記録更新

TP_W【男女チームパーシュート】
現地時間8月19日13時、女子チームパーシュートの日本チームが予選第1組でスタートした。メンバーは梶原悠未(筑波大坂戸)・鈴木奈央(日本競輪学校)・古山稀絵(昭和第一)・橋本優弥(岐阜商業)の4名。予選タイムは4分47秒812で4位通過、2日目の第1回戦に臨む。最初の1kmを1分14秒台で入り、2km通過2分23秒で通過したが3名での走行は徐々に失速してしまった。対戦相手は1位通過のニュージーランドである。この記録は同メンバーで本年、2月にアジア選手権で出した日本ジュニア新記録を大幅に更新した。

TP_M男子チームパーシュート、沢田桂太郎(東北高)・今村駿介(祐誠高)・安川義道(榛生昇陽)・徳田匠(北桑田)で臨み、先頭交代のミスから3名でゴールした記録は4分18秒259で8位通過。男女選手たちは、更に記録追及へのやる気を感じさせ期待が持てる。世界選手権、ワールドカップ等では大会期間中、メダル獲得までチームパーシュートを3回走ることとなり、国内大会で経験のないことも今後の課題でないかと感じた。

TS_M【男女チームスプリント】
同日、上記種目も行われた。女子チームスプリントでは大久保、鈴木のペアに期待がかかる。鈴木は競輪学校で、大久保はWCCでトレーニングを積み、ともに競技力の向上を感じさせた。1周目大久保は20秒542で回り、鈴木へつなぐタイムは36秒160のジュニア記録を更新した。しかし、1位通過のドイツチームは33秒台と力の差を感じる。1周目のタイムの上位4チームが順位決定に進んだ。
男子チームスプリント、梶原(祐誠)、山根(倉吉西)、沢田の3名が出場した。梶原、沢田は先に行われた全国高校総体ではスプリント、3kmIPのチャンピオンである。山根も1kmで4位入賞と高校トップ選手が挑んだ。
第1走の梶原は1周目を19秒032(12位タイム)で通過、2走山根32秒905(8位)まで順位を上げ、沢田は47秒502でゴールを切った。日本ジュニア記録まで0.4秒差であったが10年以上も更新されておらず短距離選手たちに期待したいところである。女子同様に第1走の走力がチーム順位を左右する。予選1、2のロシア、オーストラリアはそれぞれ金・銀を飾った。男子ジュニアにおいてもロシアチームの優勝タイム44秒767は世界記録を更新した。
【女子ポイントレース】
当初、予選が予定されていたが出場人数14名であり、決勝のみが行われた。出場は昨年、同種目銀メダルの梶原悠未(筑波大坂戸)、彼女はトラックのみならずロードでも第一人者。2月に開催されたアジア選手権では出場した全種
目が金メダルと日本女子ジュニアのエースである。また、WCC(ワールド・トレーニング・センター):スイスでトレーニングを2回受け、エリートカテゴリーへの出場するなど注目をされている選手である。
決勝は20kmの距離で行われ、アウトレーンからスタートした梶原はレース前半、集団が走路上方を維持して進んでいる中、第1回、2回のポイント周回は見送り、スキをみて単独で逃げを決めた、3回、4回のポイント周回を連続で1位通過し10点を獲得。2位に浮上した。得点に絡む選手は、ほぼ限定されており最終回5点を獲得したが優勝者と4点差の2位で終わった。終了後、梶原は悔しさのために号泣して泣き崩れた。この日のために1年間トレーニングしてきた。「悔しい」と感情をあらわにした。翌日のチームパーシュート、オムニアムに期待したい。
【相原コーチからのコメント】
経験のある選手は落ち着いた行動、対応ができていたけれど、初出場の選手達は緊張感が空回りしており、実力を発揮できなかったように見受けられる。明日以降、実力を発揮してくれると思うと語った。
(JCF強化委員会 ジュニア強化育成部会長 折本裕樹)