18人で行われた女子ポイント・レース(25km・100周)に出場した上野みなみ(鹿屋体育大学大学院)は、序盤から積極的に動く。残り94周で抜け出たところをドイツのポールが追い、2人で集団を離す。先頭で第1スプリントを迎え、最後の直線では差されてしまうが2位通過3ポイントをまずは獲得。その後は集団へ戻り脚をためる展開。3人がその後にラップしてポイント争いから抜け出ているところ、残り38周で2番手集団にいた上野は前を追い、追い付くだけでなくそのまま単独での逃げに突入。
集団に1周差をつけるラップ(20ポイント)をマークする直前の第7スプリントで1位通過し5ポイントを加算、そのまま集団へと追いついて通算得点を28ポイントとする。残り10周となる第9スプリントでは集団を離した5人が逃げ集団を形成。そのままの流れで最終スプリントへという展開となり、この時点で逃げ集団にいたポールの金メダルはほぼ確定。上野はガイスト(アメリカ)、デルゼヌ(フランス)とのメダル争いとなるが逃げ集団のスピードは落ちることなく、メイン集団では得点差が付かない状態となる。上野は最終周回のゴール線を15番手で通過。ポールの38ポイントに次ぐ28ポイント、3位ガイストに3ポイント差を付け、見事に銀メダルを獲得した。日本勢はコペンハーゲン大会・男子スクラッチの盛一大(3位)以来、5大会ぶりのメダル獲得となった。
上野コメント:「2位はうれしいです。でもやっぱり優勝はキラキラしていますね。飯島コーチにこれまでたくさん指示をもらってきてそれが今回につながったんだと思います。今日は良いレースだと言ってもらえたのでそれもすごく嬉しかったです。」
(keirin.jp ニュースより)