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2015/10/05

2015台湾トラックインターナショナルクラシック大会(報告)最終日

1090619大会は最終日を迎えた。出場種目はインディヴィデュアルパーシュートである。10名が出場エントリーしている中、4組バックスタートから橋本優弥(岐阜:岐阜商業)がスタートした。相手はTSENG Hsiao Chia(チャイニーズタイペイ)25歳である。スタートリストにはUCIコードが記載しており年齢が分かる。橋本は1周目から快調に飛ばすが中盤から周回LAPを落とし失速してしまう。ゴールタイムは4分17秒713、5位で終わった。続いて第5組古山が同じくバックからスタートする。対戦相手はCHAN Siew Kheng Dinah(シンガポール)である。古山も平均ラップを維持するが中盤から後半の落ち込みにより4分14秒993と初日オムニアム3kmより5秒近く落としてしまったが全体的にタイムは悪く4位で通過し、午後からの順位決定戦へ進んだ。また、終了後にはラップ変化をグラフでコーチから指導を受けていた。
13時定刻に始まった順位決定戦対戦相手も同選手であった。午後から気温が急に上昇し35℃。湿度50%の中でスタートから銅メダルをかけて懸命に疾走するが、相手にじりじりと離されてしまう。宛選手が先着し古山は無念の4位。両名ともにジュニア年齢であるが、エリートレースに緊張しながら参加した。悪条件の中でも走れるには日頃からのトレーニングも環境を意識したものが必要と感じた。国内では雨天,酷暑ではトレーニングを避ける傾向もあるがパフォーマンを落としてしまう選手には一考かもしれない。世界的にはロードシーズンが終了し、トラックシーズンが到来する。日本ではシーズンオフとなってしまうが世界を目指す選手には方策を考えたい。
台湾に来て感じたことは,近年アジア諸国の勢いは止まらない。どうしても競技結果や強化体制、トレーニング方法等に目が行きがちであるが、自転車競技場を中心として初心者からナショナル選手まで、トレーニングの機会や選手と指導者が競争原理の中で一体化している。また、レースのスタート前のウォーミングアップは日本では周回練習と三本ローラー練習台が一般的であるが、負荷がかかるローラー台を地元選手、中心に利用している選手が目立った。更に大会および競技運営が選手を育てる。20名と少数精鋭により編成されている審判団は、存在が目立たない冷静迅速な判定。ID選手管理は徹底され、一般観客と区別することにより選手の意識の向上やバイクチェック後の自転車はホールドされる。ケイリンでは誘導にオートバイを利用していたがルール通り、残り1kmまでに時速50kmまで上昇していた。このスピードによってレース展開は大きく異なると感じた。以上のように運営側から意図をもって選手育成に関わっていると思った。
選手団は明日7時30分にホテルを出発し帰国する。(JCF強化委員ジュニア強化育成部会長 折本裕樹)

古山橋本 橋本