本日,大会は現地時間13時~16時,18時~21時と行われた。選手団の入退場は厳しくID管理がされ,IDがないと選手らしき人物でも選手エリアに入ることはできない。また,観客席は有料入場券(15ユーロ※日本円3,600円)が発売され,選手団も客席に行くには料金を支払う必要がある。
本日は女子スプリント,男子ケイリン,男子スクラッチ,チームパーシュートが予定されている。日本選手のエントリーにはメダルの数と色,そして日本自転車界の発展がテーマであり,女子スプリントについてエントリーを見送った。女子スプリント予選のトップタイム10秒7は日本男子に匹敵する。
男子ケイリン13時30分過ぎに始まる。日本からは山根(鳥取:倉吉西)が予選第2組,中野が5組に出場する。17年ルールによりスタートの番手争いやチームフォルダーのプッシュは勝敗に関係なくなった。予選2組の山根は2番手をキープしたまま残り2周回,3番手スピードが上がる1周回で5番手に落ちてしまい,ゴール。中野は予選5組の出場である。7人出走中,5着で敗者復活戦に回る。また,最終回2センターの動きでハンドルが絡んでしまい大きく進路を変更してしまい降格となった。敗復になると走る本数が増加するため選手にとっては不利となる。同組で日本人2名となり,通過は1着のみと厳しい。2週前中野がスパートし,主導権を握った。最終回バックで混戦の中,5名の落車事故が起きてしまう。原因を誘発してしまった中野が降格となり,山根は救急車で搬送された。検査の結果大きなケガ等の心配はなかった。
男子スクラッチ出場(熊本:九州学院)が出場した。予選は集団がけん制し,ゴールスプリント12位ゴールで決勝へ進出した。午後7時過ぎに始まった10㎞決勝では残り17回カザフスタン選手2名と集団からの逃げを試みた。残り10周回4名集団が役半周の差,残り4周回で6名。後続集団のスピードは上がり吸収されてしまう。ラスト2周のスピードは強烈であり佐藤を含む6名集団をかわし後方のゴールとなった。
大会3日目は山口(長崎:鹿町工業)オムニアム,男子スプリント中野(岩手:紫波総合)山根,インデュヴュデュアルパーシュートに石井(福島:白河実業)河野(奈良:榛生昇陽)が出場予定である。また,大会はペーパレスが進み,コミュニケは1枚ボードに張り出されるのみ,情報は参加国へメール送信,パソコンやWi-Fi環境を自ら準備するといった新しい状況で大会は行われている。(ジュニア強化育成部会長 折本 裕樹)