2017/09/07

2017 Tour de DMZ<Stage 4>レポート

Stage4
第4ステージは78.9kmの平坦基調のコースで、唯一4kmの登り区間がコース中盤にあるが勾配は緩く集団ゴールとなることが予想された。
日本チームはネイションズポイントランキング上位17か国に与えられるユースオリンピックの参加枠を確保するためにも松田の総合7位、佐藤の総合10位、小野寺の11位を守ることをチームの最優先とし、ゴール前が下りゴールのため危険でなければ松田のスプリントでステージを狙うこととした。
スタート直後からアタックが続くが、大きなタイム差は開かず高速で進む。登り区間も集団はバラバラになることはなく山頂のKOMを松田がスプリントを制してトップ通過する。
複数名のアタックがあるが、この日は距離も短く長くは続かない。日本チームの個人総合順位を脅かす逃げは行かせず、小野寺がラスト15kmほどで3名の逃げに入ったが日本チームにとっては佐藤と松田の個人総合を下げる可能性のある逃げのため無理はしない。
この日はゴール近くでカザフスタンのYevgeniy FEDROVが一人抜け出し逃げ切り優勝した。先頭とタイム差なしの集団スプリントではチームとしての最後の動きがまとまらず上位には絡めなかった。
日本チームは4日間の個人総合で松田が7位、佐藤が10位、小野寺が11位でこの日だけでネイションズポイントを35点獲得し、世界選手権を前に年間のポイント獲得数を68まで伸ばしネイションズカップランキングを11位まで上げた。
2月のアジア選手権の際にはチームでまとまれず惨敗したが、そこから選手の意識も大きく変わりつつある。年間を通して蠣崎が司令塔となりチームをまとめて、課題はまだ多いもののチーム全体で成長している。今回のレースでも自分たちで考えて動かなければならない場面が多く、考える能力がレース結果を大きく左右することを実感できたであろう。
9月17日から始まるノルウェーの世界選手権ロードには松田祥位をエースとして蠣崎優仁、小野寺慶の3名で挑む。(JCF強化コーチ 柿木孝之)

Stage4
1 Yevgeniy FEDROV(カザフスタン) 1時間41分5秒
2 KIM euro(韓国) 同タイム
3 HAMDAN Wan Abdul Rahman(マレーシア)同タイム
11 篠田幸希 同タイム
18 松田祥位 同タイム
19 小野寺慶 同タイム
21 蠣崎優仁 同タイム
24 佐藤健 同タイム
36 西原裕太郎 同タイム

最終個人総合成績
1 Igor CHZHAN(カザフスタン)9時間3分1秒
2 Daniil Marukhin(カザフスタン)1分41秒差
3 BAYEMBAYEV Olzhas(カザフスタン)2分6秒差
7 松田祥位 3分58秒差
10 佐藤健  5分差
11 小野寺慶 5分20秒差
32 篠田幸希  10分46秒差
42 西原裕太郎 13分45秒差
47 蠣崎優仁  18分59秒差