Stage6は滞在先の街AMOSの1周10.8kmのコースを9周する97.2kmで争われた。勾配8%ほどの300mの登りがあるが全体としてはスピードコースで集団スプリントでの勝負が予想された。
スタート直後からアタックがかかるが個人総合リーダーを擁するアメリカチームがハイペースでコントロールしていく。最初の1時間は45km/hで進み逃げはあっても10秒以上は開かない。日本チームは蠣崎を中心に佐藤、小野寺、篠田でまとまりレースを進めていく。中盤にアメリカの個人総合リーダーSHEEHAN Rileyがパンクした際にほかのチームが攻撃したが、アメリカは問題なく対応する。
後半になっても危険な逃げはなく、集団スプリントの準備をしながら最終周に入る。ラスト1kmをきった小高い丘のあとのガタガタの緩い下り区間で個人総合リーダーのアメリカのSHEEHAN Rileyとメキシコナショナルチームの選手が攻撃をかける。昨日までステージ2勝しているLUXのHOLEC RichardとLUXチームの動きをどのチームもみて一瞬躊躇したため差がついてしまう。その直前のコーナーで番手を下げていた佐藤が蠣崎、篠田を引き連れて牽引するが追いつかず、そのまま2名が逃げ切りROSALES HERNANDEZ Juan Francisが優勝した。3秒遅れた集団のスプリント争いでは日本チームの牽引を担った佐藤が番手を上げるのに脚を使っていたため失速し、佐藤についていた篠田はふさがれてスプリントが出来なかった。この日は蠣崎が6位に入りネイションズポイントを1点加えた。
この日はよい展開には持ち込めていたが最終局面でのコミュニケーションがうまくいかず結果には結びつかなかった。最終局面での隊列では「右」、「左」、「いけ」の一言が言えるか言えないかでチームの動きが変わる。最終ステージとなる明日の第7ステージではチームでよりまとまりステージ優勝を狙う。(JCF柿木孝之)
Stage6
1 ROSALES HERNANDEZ Juan Francis(メキシコナショナルチーム)2時間9分1秒
2 SHEEHAN Riley(アメリカナショナルチーム)同タイム
3 CHRETIEN Charles-Etienne(カナダナショナルチーム) 3秒差
6 蠣崎優仁 同タイム
9 篠田幸希 同タイム
13 佐藤健 同タイム
40 小野寺慶 同タイム
96 宇賀隆貴 57秒差
Stage6 後の個人総合成績
1 SHEEHAN Riley(アメリカナショナルチーム)10時間37分51秒
2 ISLAS LOPEZ Fernando (メキシコナショナルチーム) 29秒差
3 HOLEC Richard(LUX)41秒差
35 小野寺慶 2分12秒差
36 蠣崎優仁 2分15秒差
84 篠田幸希 9分20秒差
85 宇賀隆貴 9分35秒差
88 佐藤健 10分44秒差