今年のTour de l’abitibiは2014年にチーム力を生かして孫崎大樹がステージ優勝したコースとほぼ同じコースで、多少のアップダウンはあるもののほぼ毎日平坦コースである。道幅も広いコースではあるが、横風、追い風を使いアメリカ、フランス、ニュージーランドなどの強豪国はチーム力を使い攻撃をかけてくるため厳しいレースになることが予想される。日本チームは蠣崎、小野寺、宇賀、佐藤といった逃げを得意とする選手とスプリントを得意とする篠田、塩島で各ステージでのステージ優勝を狙う。
第1ステージはROUYN-NORANDAから大会宿舎のあるAMOSまでの119.2kmの平坦コースで、最後は1周5.4kmのガタガタ道の周回コースを3周する。スタートして5kmで塩島が落車に巻き込まれ、1時間サポートカーの隊列の中で集団を追走するが集団復帰できない。レースは追い風で集団は最初の1時間を48km/hで進む。レース中盤に横風になりアメリカ、カナダが予想通りチームで動いてくる。日本選手はレース中盤までは集団前方で動けていたが、中盤からはアメリカチームの攻撃に対応できず後手に回る。周回コースに入り集団はスピードを上げ逃げていた選手をすべて吸収する。1周目で集団の10番手にいた篠田が後ろの選手に突っ込まれてしまいホイール破損で動けなくなる。集団からカナダ2名を含む6名が抜け出し、集団に32秒差をつける。ゴールは昨日の前夜祭レースで優勝したカナダナショナルチームのPENNO Kurtが圧倒的なスピードで制した。
レース中盤までに集団復帰できなかった塩島はその後コースも間違え大きく遅れてゴールしたがタイムアウトとなった。
日本チームは中盤の横風区間以降チームでまとまることが出来ず苦しいステージとなった。(JCF強化コーチ 柿木孝之)
Stage1
1 PENNO Kurt (カナダナショナルチーム)2時間31分8秒
2 DINIZ Nicolas (ONTARIO) 同タイム
3 SHEEHAN Riley(アメリカナショナルチーム)同タイム
14 蠣崎優仁 32秒差
33 小野寺慶 同タイム
70 宇賀隆貴 同タイム
105 篠田幸希 7分9秒遅れ
106 佐藤健 同タイム
塩島嵩一朗 タイムアウト