Stage3はstage1の20km弱の周回コースを逆走する4周回の85.3kmで争われた。アップダウンは多いものの集団が流れるコースのため勝負は最後のスプリントになることが予想された。日本チームは2か所あるスプリントポイントでのボーナスタイムの獲得により梶原の総合上位と1秒差で2位につけているアジアンリーダージャージを狙った。
レースは個人総合リーダーを擁するCYLANCE PRO CYCLINGがコントロールして進む。1回目のスプリントポイントでは総合上位選手らもタイム差があまりないため狙ってきたが梶原が1位通過で3秒獲得して個人総合順位を暫定で8位まで上げる。レース中盤3名の個人総合に関係のない逃げが決まり1分差をつけ集団は落ち着くが、4周回目に集団のペースが一気に上がり集団のままゴールを迎える。
日本チームは中井がゴール1.5kmの向かい風の直線で梶原をほぼ先頭までひきあげラスト700mのコーナーを抜ける。ラスト450mの最終コーナーを梶原は3番手で回り、追い風の直線で逆側から一気にペースの上がったラインに乗りかえ個人総合リーダーのGUTIERREZ RUIZ Sheylaを抜いたがDOLTCINI VAN EYCK SPORTのエーススプリンターDRUYTIS Kellyには届かず2位となった。
梶原はこの日のスプリントポイントとゴールでのボーナスタイムで個人総合を最終的には7位まで上げた。日本チームはこの日もスタートからチームで集団前方に位置し続け、集団が分裂しかける時も常にチームで対応して良いまとまりをみせた。
チーム団体総合ではアジア1位だけではなくHITECH PRODUCTS、ロシアナショナルチームに次いで3位となり、また梶原がアジアンリーダーの表彰を受けた。
このあと5月6日から10日まで開催されるUCI2.2 PANORAMA Guizhou International Women’s Road Cycling Raceに日本チームは今大会と同じメンバーで臨む。
ステージ3 順位
1 DRUYTIS Kelly (DOLTCINI VAN EYCK SPORT) 2時間22分14秒
2 梶原悠未 同タイム
3 GUTIERREZ RUIZ Sheyla (CYLANCE PRO CYCLING) 同タイム
18 金子広美 同タイム
33 唐見実代子 4秒差
38 中井彩子 同タイム
最終個人総合時間
1 GUTIERREZ RUIZ Sheyla (CYLANCE PRO CYCLING) 6時間5分00秒
2 BECKER Charlotte (HITECH PRODUCTS) 9秒差
3 OSHURUKOVA Elizaveta (ロシアナショナルチーム) 13秒差
7 梶原悠未 1分19秒差
15 唐見実代子 1分32秒差
16 金子広美 1分33秒差
35 中井彩子 9分38秒差
JCF強化コーチ 柿木孝之