まもなく2019マウンテンバイクシーズンが開幕します。
2018年MTBアジア選手権大会のクロスカントリーでは、男子エリート、女子ジュニアで金メダルを獲得しました。また国際競技力の向上に向けナショナルチームとして海外遠征を実施しました。
国内では16大会が開催され、その内UCI公認大会は6大会となり、海外からの参加選手も増え国内において世界と戦える環境が整いつつあります。さらにはアジアシリーズなど海外の大会に参加する選手も多くなり、世界に目を向けたマウンテンバイク競技のさらなる進展が図られた年でした。
さて、来年2020年には東京五輪が開催されます。その前哨戦として本年10月にはオリンピックコースでテストイベントが開催されます。東京五輪では自転車競技全種目でのメダル獲得が目標であり、マウンテンバイク競技においても同様です。
しかし世界との差はまだ大きく、より一層の競技力の向上と普及層の拡大が求められています。本年もさらなる強化と参加枠獲得に向け、国内合宿に加えナショナルチームの海外遠征も実施してまいります。
加えて2019年は、国内競技コースの国際化に取り組んでいきたいと考えています。近年の世界選手権やワールドカップでは、パワー、テクニックなどの総合力をより試されるコースへと年々進化してきています。そのため国内のコースもこれに対応していくことが求められており、すそ野拡大と若年層育成などとのバランスに配慮しながら進めてまいります。
すそ野拡大と若年層育成は、将来的な競技力の向上と競技人口拡大に必要不可欠です。広報活動を強化するなどマウンテンバイク競技への認知度を高め、新たな参加を促していきます。
さらには、JOCジュニアオリンピックカップをはじめとする若年期からのマウンテンバイク競技への関わりとしてジュニアやキッズプロジェクトに積極的に関与し推進するとともに、タレント発掘事業や自転車競技全般に共通した土台づくりを全国に普及させる活動など、若年層からの一環指導体制の構築に向けた活動をさらに加速させていきたいと考えています。
一方で「ワールドマスターズゲームズ2021関西」は生涯スポーツの国際総合競技大会として開催され第10回目を迎えますが、マウンテンバイクも実施されます。国内大会でもマスターズクラスが盛んになってきている現状があり、こちらも引き続き振興を行います。
最後になりましたが選手皆様のより一層のご活躍をお祈り申し上げるとともに、関係者各位のより一層のご理解とご協力をお願い申し上げ、2019開幕に向けた挨拶と致します。
公益財団法人日本自転車競技連盟
マウンテンバイク小委員会
委員長 佐藤 裕幸
2019競技者登録のページ
https://jcf.or.jp/registration_2018/
2019マウンテンバイクチーム登録は2月開始予定です。