コロナパンデミック以降、アジア選手権はここ数年、開催地・日時の予告がされては延期・中止が決まる、ということを繰り返してきておりましたが、今般、2022年3月末にタジキスタンにて開催される見込みとなりました。
日本自転車競技連盟としては、参加可否にむけて様々な検討を行って参りました。開催地の医療状況体制は脆弱であるおそれがあり、大規模な選手団の派遣はリスクが大きいこと、航空便の価格が急上昇しており、派遣費用大変かさむこと、それに加えてオリンピック・パラリンピック成功にむけて付与されていた各種予算が終了し本連盟の財政状況に余裕がないこと等を勘案し、今回は全カテゴリの派遣を見送ることも検討いたしました。
しかしながら、大陸選手権大会はUCIポイントの配点が高い大会であります。実際にアジア選手権が今年開催され、かつ日本が参加しなかった場合、男子エリートについては他国がUCIポイントを獲得する一方、日本の加算がない場合、日本の国別順位が大きく後退し、9月に行われる世界選手権の参加枠を失う可能性があります。他方女子については、仮に日本が参加しなかったとしもて、9月の世界選手権参加の可能性は残ります。ジュニアについては、医療状況ほかのリスクを勘案すると、派遣しないことが妥当と考えられます。
こうした状況を踏まえ、今般のアジア選手権ロードレースは男子エリートのみの派遣とすることに致しました。こころ苦しい判断ではありますが、皆様のご理解とご協力を賜りたく存じます。
2022年3月21日
日本自転車競技連盟
ロード部会長 安原 昌弘