大会三日目となる9月8日はDHI 男子ジュニアシーディングランと男子エリートタイムドセッションが午前に行われ、午後は男子U23のレースが行われた。
DHI男子ジュニアの井岡佑介は、細かいミスがあったものの全体を通じてまとめて走りで8位。宇津孝太郎はキャンバーコーナーでスリップダウンしてしまい46位となった。DHI男子エリートの九島勇気と井本はじめは無難な走りで、九島57位、井本60位。清水一輝はクラッシュもあり64位で終えた。
14時30分から行われたXCO 男子U23はスタートループ+本コース6周の27.4kmで行われた。
スタートグリッドについてからの殺気立った空気や、密集度はエリート顔負けの雰囲気だった。いかにこのレースが特別で、このコースがファーストコーナーを曲がってからのシングルトラックの位置取りが重要かといったことを感じた。日本からは平林安里、上野蓮、山田将輝の3名。平林と上野はほぼ中央から、山田は最右からのスタートとなった。凄まじい密集度とスピードそして砂埃を立ててレースはスタートした。山田が右列からの流れにしっかりと乗ってスタートでジャンプアップし28位で本コースへ。しかしハイスピードと砂埃で前が見えない中後輪をパンクしてしまいピットストップ。単独となって再スタートを切ったが焦りもあり下りで後輪を再度パンクしてしまい80%ルールで終了となった。上野は最後尾からのスタートだったが、前回の北米遠征からの課題である「一人で走らない」「集団で走る」をとにかく実行し、最後2周は一人で走ることが多くなったが、ギリギリ最終走者でゴールした。期待が持たれた平林だったがスタートループで目の前での落車回避でストップしたこともあって54位からの追い上げを強いられた。とにかく前を追うしかない状況で抜けるところで抜いていくことを繰り返し、54-54-50-43-43-41と追い上げ続け41位でゴールした。
今回のレースはパンクラッシュであり、特に前半はテックエリアでも各国大忙しの状況だった。このカテゴリーはエリートに負けないレースをしており、UCIレースにもっと参加しポイントをしっかりと獲得してからでないとスタート位置で負けてしまっていて、毎レース後方スタートでは苦しいレース展開を余儀なくされるままなので、複数年の計画によってUCIレースを転戦する必要があると感じたレースであった。
また明日のXCO最終日は、試走とレースを繰り返し日に日に溝が掘れ、岩と木の根がむき出し、バンク外側には真っ白な砂の山ができ、最高に難しいコースで、男子エリートのレースを迎える。日本のエース山本幸平と前田公平の2名のレースは14時30分から行われる。ご声援よろしくお願いします。(監督 鈴木雷太 JCFMTBコーチ)