2014/03/09

BIWASE CUP 2014<第2ステージ速報>

レース中盤のメイン集団Stage2 80km
昨日のステージではゴール地点が伸び、さらにゴール標識もなくどこがゴールか分からないレースとなったので今朝の抗議により今日はラスト10kmからの表示を得られるようになった。
今日は前半からアップダウンが多く、ラスト20kmに3kmの登りがあるということでここでは登りの得意な金子を中心にチームでまとまって動くことにする。

 

11名の先頭集団スタート直後に日本選手を含まない7名ほどの逃げが決まり厳しい状況になるが、西と金子が追撃をかけて集団は一つに戻る。その際にベトナム選手の1人逃げが決まっていたようで、その選手が集団に大きな差をつけ始める。20km過ぎに坂口を含む11名の追撃が決まり、そこにタイ、マレーシアも1名ずつ入る形で進む。先頭の1人逃げの選手は坂口のグループに3分差、集団に5分30秒差をつける。坂口のグループもうまく回らず、集団もペースが落ちて差が広がらない。それでもアップダウンコースを1人で5分差を維持し逃げ続けるベトナム選手がいるというのには驚かされた。
ラスト20kmの3kmの登り区間が始まると、金子選手が一気に攻撃に出る。集団は長く伸びた状態から一気にバラバラになり、金子、坂口、合田の日本人選手だけの先頭グループが出来る。金子のスピードに合田がついていけず遅れ、代わってベトナムの選手が金子と坂口に追いつき金子の先頭固定でペースを上げて3名で登り続ける。登り頂上手前で坂口が3名の中から遅れて金子とベトナム選手の2名になる。その後ろの日本人3名を含む15名ほどの集団と50秒以上の差となる。
ラスト7kmの集団、前方の1人が金子向かい風区間では、金子は先頭を長く牽く形で1人逃げを続ける選手とのタイム差を縮めていく。西ら日本選手3名を含む集団はタイのナショナルチームが4名で固めて非常に強力に集団を牽引してジワジワと差を縮めていく。ラスト10kmは横風も強く、合田がここで遅れる。金子は2名で粘るがラスト3kmでついに集団に追いつかれる。そこからは牽制が始まり、遅れていた合田も追いつくことが出来た。この牽制で1人逃げとのタイム差がまた一気に広がり、集団内で2位争いをすることになった。この牽制のため今大会1番のスプリンター選手も登りで大きく離されていたにも関わらず集団復帰を果たすことに成功してしまう。ラスト2kmで合田が攻撃するが、集団も逃さない。ゴール前は西と坂口が連携して集団の先頭を狙うが、ゴール直前で集団復帰を果たした選手が爆発的なスプリントをみせた。坂口は集団の4位で5位。西が6位と続いた。結局この日は前半から逃げ続けたベトナムの選手が2分差で以上の差で逃げ切った。(JCFロード部会員 柿木孝之)

第2ステージ
1位 Truong Thi Bich Nhien (ベトナム)2時間27分30秒
5位 坂口聖香(パナソニックレディース)2分14秒差
6位 西加南子(LUMINARIA)同タイム
9位 金子広美(イナーメアイランド信濃山形)同タイム
20位 合田祐美子(早稲田大)集団から6秒差