東京オリンピックまで2年を切り、選手強化事業もラストスパート期へと移ってきました。
2019年BMXレース強化プランとしては、ターゲットアスリートを絞り、環境面を含めた重点サポートを行っていきます。
具体的なサポートとして海外合宿を通しての国際規格コースを使用した強化と、海外コーチの帯同による、効率的なパフォーマンス向上に取り組みます。
■BMXレース海外合宿イギリス
合宿期間:2019年1月12日〜3月2日
開催地:イギリス・マンチェスター(ブリティッシュサイクリング・ナショナルサイクリングセンター)
派遣選手団:
[コーチ]
Liam Phillips(WCC担当コーチ)
[エリート]
長迫 吉拓(岡山)
畠山 紗英(神奈川・日本体育大学)
レポート:
UCI World Cycling Center(WCC・スイス)に拠点を置く2名の選手を対象に、7週間に渡る強化合宿を、イギリス・マンチェスターにて実施しました。
合宿先となったナショナルサイクリングセンターは、ブリティッシュサイクリングチームの拠点でもあり、室内には全天候型BMXスーパークロスタイプコースが完備されるなど、世界最高峰の練習環境として知られています。WCCは冬季で気温が低いことと、2019年ワールドカップシリーズ第1-2戦が同会場で開催されることから、オフシーズン強化合宿地に決定しました。
Liamコーチ指導のもと、長迫、畠山ともにタイムを向上させ、合宿終盤には参加した同会場でのレースでは、長迫はイギリスナショナルチーム勢に続き3位、畠山は2018年世界選手権大会ファイナリストであるシモン・クリスチェンセン選手を抑え、エリートカテゴリーにて初優勝を収めました。
合宿後はWCCにて2週間のトレーニングを行い、3月後半からレースシーズンへと入っていきます。
■BMXレース海外合宿オーストラリア
合宿期間:2019年1月17日〜2月18日
開催地:オーストラリア・ブリスベン(Sleeman BMX Supercross Track他)
派遣選手団:
[コーチ]
Joey Bradford(JCF強化支援スタッフ)
[エリート]
中井 飛馬(新潟・日本体育大学荏原高等学校)
丹野 夏波(神奈川・白鵬女子高等学校)
レポート
日本国内が冬季であることからオーストラリア・ブリスベン地区に所在する3箇所のBMXコースを拠点に、1ヶ月のオフシーズン強化合宿を実施しました。Joeyコーチが帯同し、基礎練習や国際規格である高さ8mのスタートシステムを使用しての練習に取り組み、ワールドカップ開幕へ向けた指導が行われました。
地元オーストラリアナショナルチームとの合同練習もセットアップし、模擬レースなどを通して、現状のレベル把握と改善点の収集が可能となりました。
また2020年ワールドカップシリーズは同オーストラリアにて開幕するため、合宿地調査も実施し、ロングタームでも収穫のある合宿であっと考えます。
(文:三瓶将廣 JCF BMX強化コーチ)