前日の予選を終え、チャンピオンシップカテゴリー7名、チャレンジカテゴリー7名、計14名が決勝へ進出しました。
男子エリート
公式練習にて2名が負傷し、昨年まで続いていた日本チーム表彰台独占は不可能となりましたが、昨年2位の松下巽と、昨年ジュニアカテゴリーにてタイトルを獲得した池上地の2名が決勝へ進出し、タイトル死守へ挑みました。
決勝では好スタートを決めた松下が先行し、池上もすぐ後を追う理想の展開でレースをスタートさせました。
写真:#26池上、#38松下 提供:タイ自転車競技連盟
しかし第1コーナー手前で松下がバランスを崩し混戦状態に、それを池上がうまく交わすも、さらにインサイドからインドネシア人選手に入られてしまい池上は追う展開へ。
写真:#26池上、#38松下 提供:タイ自転車競技連盟
レース後半もまとめきれず、インドネシア人選手、タイ人選手に続いて、池上は3位でレースを終えました。
今期エリート1年目で、直前に代表入りを決めた池上がジャパンチームをアシストするも、2014年から守り続けてきたタイトルを死守することはできませんでした。
男子ジュニア
アジア選手権大会初参戦の中井飛馬と、増田優一の2名が決勝へ進出しました。
中井がスタートから先行し、地元強豪選手の追撃から逃げ切り、初のアジア選手権タイトル獲得となりました。
増田は3位争いをするも、接触により転倒し8位となりました。
写真:#52中井、#54増田 提供:タイ自転車競技連盟
女子ジュニア
決勝はスタートから丹野夏波と永禮美瑠の日本人対決となり、最後まで横並びの展開が続きました。
写真:#65丹野、#64永禮 提供:タイ自転車競技連盟
最終コーナーで丹野がインサイドから先行を取り優勝、永禮が2位でゴールしました。
早川優衣は最初のジャンプにて接触し、転倒に巻き込まれてしまい7位となりました。
チャレンジクラス
各クラス混戦となり、日本国内ではない展開を経験できる決勝となりました。
7名中、橋本 颯馬、澤畑 琉、木内彪凱の3選手が優勝し、それぞれが今後のジュニアカテゴリー繋がる課題と収穫を持ち帰ることとなりました。
総括
予想通り悪条件下でのレースとなりましたが、他国にとっても同条件であり、数年前から懸念されていたアジア各国の競技力向上が、今回の結果として現れました。
特にエリートカテゴリーのレース先行が容易ではなく、決勝ではわずかにリードはしていたものの、ミスを起こすキッカケにもなっています。
連覇を続けているジュニアカテゴリーも含め、アジア選手権攻略の技術を強化すると同時に、今大会で派遣となったチャレンジカテゴリーからの教育も継続的に行い、アジアを牽引できるチーム作りを行なっていきます。
またジュニアカテゴリーにとっては、タイトルを狙った1発勝負の感覚を経験することができ、翌週に控える世界選手権大会へ繋がる遠征となりました。
今大会もたくさんのサポートをいただき、ありがとうございました。
(BMX強化コーチ 三瓶将廣)
決勝結果
[男子エリート]
1位 Akber Rio (インドネシア)
2位 Kaewsrikhao Sitthichok (タイ)
3位 池上 泰地
8位 松下 巽
[男子ジュニア]
1位 中井 飛馬
2位 Sukprasert Komet (タイ)
3位 Rifki Fasya Ahsana (インドネシア)
8位 増田 優一
[女子ジュニア]
1位 丹野 夏波
2位 永禮 美瑠
3位 Hashim Siti Shahirah (マレーシア)
7位 早川 優衣
[男子ユース]
橋本 颯馬 決勝 1位 (男子15-16歳クラス)
中林 凌大 決勝 3位 (男子15-16歳クラス)
早川 敦哉 決勝 6位 (男子15-16歳クラス)
滝口 怜弥 決勝 7位 (男子15-16歳クラス)
澤畑 琉 決勝 1位 (男子14歳クラス)
木内 彪凱 決勝 1位 (男子13歳クラス)
[女子ユース]
野村 凪沙 決勝 8位 (女子15-16歳クラス)
派遣選手団情報
派遣大会:アジアBMX大陸選手権大会
派遣期間:平成30年5月24日(木) 〜 5月29日(火)
開催場所:タイ・チャイナート県
派遣スタッフ
[監督]
渡辺 浩嗣 (連盟強化スタッフ)
[コーチ]
三瓶 将廣 (連盟強化スタッフ)
[マッサー]
石田 将之 (連盟強化スタッフ)
[メカニック]
三瓶 貴公 (連盟強化スタッフ)
[スタッフ]
宮﨑 大地 (連盟強化スタッフ)
派遣選手
[男子エリート]
吉村 樹希敢 (大阪 Gan Trigger)
松下 巽 (神奈川 全日空商事株式会社)
吉井 康平 (東京 フォスター電機株式会社)
池上 泰地 (大阪 クワハラバイクワークス)
[男子ジュニア]
中井 飛馬 (新潟 日本体育大学荏原高等学校)
島田 遼 (広島 近畿大学泉州高等学校)
増田 優一 (大阪 大阪偕星学園高等学校)
[女子ジュニア]
永禮 美瑠 (愛知 西陵高等学校)
丹野 夏波 (神奈川 白鵬女子高等学校)
早川 優衣 (広島 興譲館高等学校)
[男子ユース]
橋本 颯馬 (茨城 常磐大学高等学校)
滝口 怜弥 (千葉 東邦大学付属東邦高等学校)
早川 敦哉 (岡山 井原市立芳井中学校)
中林 凌大 (埼玉 戸田市立笹目中学校)
澤畑 琉 (茨城 水戸市立内原中学校)
木内 彪凱 (静岡 伊豆の国市韮山中学校)
[女子ユース]
野村 凪沙 (大阪 岸和田市立春木中学校)
次回参戦大会:5月31日〜6月11日 世界選手権大会 アゼルバイジャン共和国