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2024/06/10

ロード アジア選手権大会 男子ジュニア 結果

 

男子ジュニア ロードレース

大会も終盤に差し掛かり、いよいよロードレースが始まった。
男子ジュニアはスタートから周回コースまで4.5kmのライン区間+1周12.8kmを8周回した後、フィニッシュまで5.7kmの112.6kmのコースで争われた。

最有力国の地元カザフスタンやタイは各4名フル参戦の中、日本からはITTにも出場した岩村元嗣選手と、望月蓮選手の2名が出走。

レース前のミーティングでは、それぞれの持ち味を最大限に活かせるように、脱力するところと勝負するところ、そのタイミングと場所を明確にした。
また朝8時スタートにも関わらず、既に暑く乾燥した気候だったため、ドリンクと補給の量も話し合いスタートに送り出した。

レースは全チームがカザフスタンチームを警戒してか、43km地点まではほぼノーアクション。
4周目に入るところからカザフスタンがアクションを起こしたことで、ようやく集団が活性化し始めた。
タイなどを中心にアタックが散発するが、どれも半周もしないうちに吸収されるようなレース展開が続いた。
日本チームの2名も先頭を交代しながら、集団の中でも良い位置取りをキープ。

ラスト3周(残り約40km)を切ってから、予定通り岩村選手がアタックを開始。これまでアタックしていた選手らとは力の差が明らかで、一気に集団から40秒のタイムギャップを作り出す。
人数を揃えるカザフスタン中心に岩村選手を追い、1周半掛けてキャッチ。

その次の動きにしっかりと望月選手が加わり、日本(望月選手)、カザフスタン1名、イラク1名の3名でラストラップに入る。タイムギャップは25秒前後を推移しながら順調にローテーションをこなし、周回コースから最後のライン区間(残り5.7km)へ。

400m/5.6%の登り坂でカザフスタンがアタック。これに望月選手はしっかり反応するがイラクが脱落し、2名で先行していく。
この時点でまだタイム差は20秒を保っていたが、メイン集団で散発するアタックを抑えるためか、先行する2名に自チームの選手がいるのにも関わらずカザフスタンが牽引開始。
残り300mで望月選手とカザフスタンの選手が捕まってしまい、集団スプリントへ。
この時に岩村選手は追走(メイン)集団の前から5番手程の良いポジション取りが出来ていたが、レース中盤では動きを見せずに最後まで力を貯めていたスプリンター勢には1歩及ばず、6位でフィニッシュした。

 

ナショナルチームでのレースは、今回選出されなかった選手たちの思いを無駄にしないためにも、結果を出すことに重きを置くレースであり結果だけ見たら負けてしまったが、数的不利な状況でも勝つためにすべきこと、勝つ確率を少しでも上げる動きがチームとして共有が出来て、両選手ともに「勝つ」為に今持っている最大限の力を発揮することが出来た。しっかりレースを組み立てて、尚且つ勝ち切る事が出来るように、この悔しさを糧に更なる高みを目指して頑張ってもらいたい。

残すは大会最終日の12日(水)に開催される、男子エリートロードレース
新城選手、小石祐馬選手、山本大喜選手が出場します。

引き続き、日本代表チームへの応援をよろしくお願い致します。


 

 


 

【派遣選手団】

〔スタッフ〕(4名)

エリートコーチ 三瓶 将廣
ジュニアコーチ 中根 英登
メカニック   市川 貴大
マッサー      西應 唯花

〔エリート選手〕(3名)
新城 幸也(個人タイム・トライアル&ロード・レース)
小石 祐馬(ロード・レース)
山本 大喜(ロード・レース)

〔ジュニア選手〕(2名)

岩村 元嗣(個人タイム・トライアル&ロード・レース)
望月 蓮 (ロード・レース)