大会名: 26th Trofeo Comune di Vertova – Memorial Pietro Merelli(1.1)
開催場所:イタリア ロンバルディア州 ベルトバ
開催日:2024年08月24日
コース:81km(615m UP)
天候:快晴 30℃
出走人数:174名(完走103名)
着順
12 位 望月+0’22”
22 位 成田+0’22”
55 位 岩村+0’22”
DNF 吉田
DNF 松井
レースはスタートラインから既に位置取りが激しく、UNO X やボーラハンスグローエのジュニアチームなどの強豪チームたちが30分も前からこぞって先頭に並ぶ様子からこのレースが如何に位置取りが重要であり、激しいかが想像された。レースがスタートすると、一気に超ハイスピードで進み、細い区間では常に集団が1列に伸びている状況。
1回目の細いセクションも国外からの強豪チームはしっかり前にメンバーを揃えて入って来ていて、集団の後ろに行けば行くほど選手はキツそうな表情を浮かべる。まるで脚の順番で連なっているかのようにも見えた。1回目の通過では集団中程(70〜80番手ほど)に位置した成田が最高位で、他の日本人選手は最後方15番以内に固まるような位置で入って来ており、既に位置取りに苦戦していることが見て取れ、頭を悩ませるものであった。
2回目以降の狭いセクションの通過も強豪選手が先頭ではアタックを繰り返しており、 非常にレース展開はキツく集団も危なげな様子が窺い知れた。集団内では度々落車が起きており、落車で分断しては追いかけてくっついての繰り返しで後ろは消耗する展開。ここに日本チームも多く影響を受けているようで、後手に回ってしまっている印象であった。
イタリアナショナル TT 選手権 2 位のAndrea Donati(Ciclistica Trevigliese)とデンマークのxHugo Rishoj(Tcherning Cycling Academy)が力強く動き、そこに複数人が続く形で先頭が15名〜18名ほどで形成されそうになったのは4周目。
正にレースが分かれそうなその瞬間に、大きな落車が発生。ニュートラルコントロールが行われ、レースストップしてしまう事態に。これにより、せっかく生まれたレースのドラマも振り出しに戻ってしまう。日本チームはかなり後手を踏みながら苦しむ展開だったので、万事休す。その後、再スタートが切られたのは残り3周。
再びペースが上がると、再度同じ面々が先頭で攻防を繰り広げ、残り2周のKOMで12〜15名ほど抜け出す。この後、KOM通過後に更にセレクションが掛かり、この中からベルギーのLouic Boussemaere(Dechatlon AG2R La Mondiale),ノルウェーのMarius Innhaug Dahl(Dechatlon AG2R La Mondiale),ドイツの Paul Fietzke(Team Grenke Auto Eder),ベルギーの Nio Vandervorst(Crabbe Dstny)、イタリア Nicolò D’Alessandro(Sc Fagnano Nuova)の5 名が抜け出す。
抜け出していた他の数名は吸収され、集団は落ち着き、5名の逃げ切りが濃厚な雰囲気が漂う中残り1周の鐘が鳴った。ここで後手の悪循環から抜け出した望月がメイン集団の先頭付近でファイナルラップに入って行き、リカバリーを期待出来る展開。
その後、先頭の5名はそのまま30秒差を持って逃げ切り、5名でのスプリント。昨年のジュニア世界選手権2位のPaul Fietzke (Team Grenke Auto Eder)とノルウェーの Marius Innhaug Dahl(Dechatlon AG2R La Mondiale)二人の追随をロングスプリントで振り払ったNio Vandervorst(Crabbe Dstny)が制した。
22秒差まで詰めた集団は残り1kmを望月が先頭で通過するも、位置取りに脚を使いスプリントはトップスピードに乗せることが出来ず、集団の10番手付近でゴール。全体12位のリザルトが日本人TOPリザルトであった。メイン集団内では成田と岩村がゴールした。松井、吉田はDNFとなった。
チームプレゼンテーション
スタート前