MTBアジア選手権大会 現地レポート:クロスカントリー(XCO)U23&ジュニアレース
4月25日、アジア選手権マウンテンバイク(MTB)クロスカントリー(XCO)のU23およびジュニアカテゴリーの決勝が行われました。
日本代表は、男子ジュニア、U23男女それぞれのカテゴリに出場しました。激しい登りと下りが続くタフなコースに果敢に挑みましたが、中国勢の圧倒的なフィジカルとスキルにより、全クラスで表彰台の多くを占められる厳しい展開となりました。
ジュニア男子の野嵜選手が3位表彰台を獲得し、本日の日本人最高位となりました。
[リザルト]
ジュニア男子
・ 3位 野嵜 然新(桐光学園高等学校/RACING TORQUE/ボンシャンスACA)
・ 7位 中仙道 侑毅(FUKAYA RACING/春日部共栄高等学校)
U23男子
・ 8位 副島 達海(TRK Works/大阪産業大学)
・ 12位 高橋 翔(SPEED of sound/日本体育大学)
U23女子
・ 9位 日吉 愛華(Team まるいち/中京大学)
[選手コメント]
野嵜 然新
中国が強いことがわかっていたのでスタート後は中国選手に付いていきました。2人が一気に抜けていったところに数名の選手が追う展開になりましたが、自分は呼吸が厳しかったこともありペースを上げずに見送りました。追って行った選手が下がってきて自分は3番手に上がり、後ろから中国の選手が迫ってきたものの呼吸も落ち着きペースを維持しました。最終周はミスをしないようにプッシュし3位でゴールしました。
中仙道 侑毅
食事があまり合わずレース前に体重を大きく落としてしまい体力に不安を感じながらスタートを切りました。スタート後のスピードは良かったものの、レースが進むにつれてパワーが出なくなってしまいました。順位を下げながら心も折れそうになりましたが、2周目後半からリズムを掴み始めてバイクが進み出しました。ここからもう一段階いきたかったのですが、完全に力尽きる感じでゴールをしました。今後のためにも、弱い気持ちを出さないことと、食事への対策を考えていこうと思います。
副島 達海
作戦通りスタートからトップで走り出しましたが、長い登りで3人に抜かれたところで前の選手がペースを落とし2人に行かれてしまった所での対応ができなかったことがその後に響いてしまいました。斜度の厳しい登りへの対応ができておらず、繋ぎ区間のギア選択のミスや下りの惰性を上手く使うことができないこともあって、自分との戦いになると感じたので、周囲のペースに惑わされずに4周回を最速で走り切れるペースで走り、ゴールまで大きく崩れることなく走り終えることができました。
高橋 翔
スタート後の長い登りでは先頭パックに入ったものの、山頂で酸欠気味になってしまい苦しいまま下りに入り上手くバイクをコントロールできない状態となっていました。2周目までは苦しい状態が続いてペースを上げられなかったが、3周目から少しずつ回復してペースアップをすることができました。スタート後の先頭パックで走っている状況で自分にもう少し余裕があったら達海選手と共に攻撃を仕掛けられたら展開を変えられた可能性もあったと悔やまれる部分もあり、まだまだ力が足りないと感じました。
日吉 愛華
試走で落車をして試走が足りなかったことと、後半に上げていくためにスタートは抑えて走り出しました。狙い通り3周目に向かって少しずつ上げていくことができ、どんどんコースの繋がりが見えてきて走れるようになりました。しかしもっと力強く走りたかった気持ちがありましたが、今日のコンディションの中では自分でも『やり切った』と思います。
[監督コメント]
小笠原崇裕 監督
クロスカントリーのU23、ジュニアはとても厳しい現実を突きつけられた1日となった。全てのクラスで中国が圧倒的なパワーで上位を独占し、ジャンプやパンプセクションなどのスキルが必要な部分でも中国勢の上手さと層の厚さを感じた。日本勢が得意な部分もいくつかあったが、小手先のテクニックでどうにかなる差ではなく、根本的なフィジカルを大幅に上げていくことを最優先課題として改善に取り組んでいきたい。
翌日の4月26日は、男女エリートのXCOレースが行われます。
日本からは以下の選手が出場予定です。
・ 女子エリート:川口 うらら(TEAM TATSUNO)
・ 男子エリート:沢田 時(宇都宮ブリッツェン)
北林 力(Massi Development Team)
引き続き、日本代表への応援をよろしくお願いいたします!









































