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2025/11/13

2025アーバンサイクリング世界選手権 大会レポート(BMXフリースタイル)

2025アーバンサイクリング世界選手権 大会結果(BMXフリースタイル)

フラットランドにて日本が男女タイトル獲得


UCI(国際自転車競技連合)主催「アーバンサイクリング世界選手権」が 2025年11月5日〜8日の4日間、サウジアラビア・リヤドで開催されました。 日本代表はBMXフリースタイルのパーク/フラットランドの両種目で決勝に進出し、 フラットランドでは男子・女子ともに日本が優勝しました。

 

大会レポート

昨年のアブダビ大会に続き、中東地域での連続開催となり、アジア圏における都市型自転
車競技の発展を象徴する大会となりました。
BMX フリースタイル・パークおよびフラットランドの 2 種目、男女あわせて世界 28 カ
国・総勢 106 名のトップライダーが集結。世界王者の座を懸けた熱戦が繰り広げられまし
た。
日本からは、パーク男子 3 名・女子 2 名、フラットランド男子 1 名・女子 3 名の計 9 名を
派遣。いずれのカテゴリーでも決勝進出を果たし、フラットランドでは日本代表選手が見
事タイトルを獲得しました。

 


大会リザルト:BMXフリースタイル パーク(男子)

中村輪夢が予選 1 位、準決勝 1 位で決勝へ進出し、2022 年以来となる世界タイトル獲得
を懸けて挑んだ決勝。
1 本目は小さなミスがあり、予選時よりも得点を落として暫定 4 位で 2 本目へ。
2 本目では、最初のビッグトリックにコンビネーションを加えたバックフリップを投入し、
技の難易度を上げたが、オーバーローテーションとなり転倒。
惜しくも 0.26 ポイント及ばず表彰台を逃す結果となった。
しかし、予選から披露した持ち前のビッグトリックとエアーの高さは健在で、世界にそ
の存在感を強く印象づけた。
今回の大会は、11 月に控えるワールドカップ最終戦日本大会へ向けて重要なステップと
なり、再び世界王者を狙う中村にとって確かな手応えを得る機会となった。

 

順位 選手名 所属/国 ポイント
1 Anthony JEANJEAN フランス 94.44
2 Marcus CHRISTOPHER アメリカ 94.02
3 Logan MARTIN オーストラリア 91.68
4 中村 輪夢 ウィングアーク1st 91.42
28 小澤 楓 岐阜第一高等学校
47 松本 翔海

 

大会リザルト:BMXフリースタイル パーク(女子)

小澤美晴は予選を 3 位で通過し、堂々の決勝進出。
1 本目のランを終えた時点で 3 位につけ、表彰台を狙って挑んだ 2 本目では、直前に出走
した中国の FAN 選手が小澤の得点を上回り 3 位に浮上。
プレッシャーのかかる中で迎えた最終ランでは、得意のビッグトリックを成功させ、 1 本
目を上回るスコアを記録したが、惜しくも僅差で 4 位に。
昨年初挑戦した世界選手権から大きく飛躍し、パリオリンピックのメダリストを複数抑
える好成績を収めた。
また、初出場となった吉田実央も、あと一名で決勝進出という健闘を見せ、今後の成長
に期待が高まる大会となった。

 

順位 選手名 所属/国 ポイント
1 SUN Sibei 中国 95.86
2 SUN Jiaqi 中国 93.08
3 FAN Xiaotong 中国 92.10
4 小澤 美晴 N高等学校 89.38
13 吉田 実央 N高等学校

 

大会リザルト:BMXフリースタイル フラットランド(男子)

男子フラットランドでは、片桐悠が日本チャンピオンとして臨んだ今大会、予選を首位で
通過しながらも、決勝ではそのプレッシャーを一切感じさせない堂々たるパフォーマン
スを披露。
自身のシグネチャートリックである「フルバイクフリップ」と「舞空術」を組み合わせた
高難易度コンボを、極めて精度の高いコントロールで成功させ、 圧巻のライディングで世
界の頂点に立った。
ワールドカップでの優勝経験を有する片桐が、ついに世界の舞台で初の金メダルを掴み
取った。

 

順位 選手名 所属/国 ポイント
1 片桐 悠 GLOW 91.00
2 Jean William PREVOST カナダ 89.33
3 Dustyn ALT ドイツ 86.00

優勝者コメント(片桐 悠):
「去年は 5 位という悔しい結果で終わったのもあって今回優勝できたのは、自分にとってリベンジでもあったのですごく嬉しいです。
日本代表として、今大会の代表選手として選出されなかった選手の気持ちも背負って挑み、絶対に負けられないし、今回こそは優勝して帰りたいっていう気持ちが強かったです。 」

 

大会リザルト:BMXフリースタイル フラットランド(女子)

決勝では、各選手がこれまで積み重ねてきた練習と経験を存分に発揮し、それぞれの個性
を生かしたライディングを披露した。
中でも圧倒的な存在感を放ったのが、細かなバイクセッティング調整を重ねてコンディ
ションを万全に整え、決勝本番では狙い通りのトリックをすべてメイクした戸高千翠で
あった。
難易度の高いコンビネーショントリックを流れるように繋げ、高い完成度でまとめ上
げ、堂々の世界チャンピオンに輝いた。
戸髙は今年開催された全日本選手権、アジア選手権においても優勝し、3 つのチャンピ
オンジャージを獲得した。
2 位には、いくつかのミスはあったものの、緊張感の中で最後まで果敢に攻める姿勢を
貫いた本村果鈴が入賞。3 位には吉村想花が入り、日本チームが昨年に続きチャンピオ
ン獲得、そして表彰台を独占した。

 

順位 選手名 所属 ポイント
1 戸高 千翠 lovejamcrew 87.17
2 本村 果鈴 motelworks 78.67
3 吉村 想花 セントヨゼフ女子学園高等学校 76.67

優勝者コメント(戸高 千翠):
「今回の世界選手権では 1 番決めたかった技を決めて、優勝することができてとても嬉しいです。これからも、もっともっと会場を盛り上げられるように、たくさんの凄いトリックを練習して大会で決められるように頑張りたいです。応援ありがとうございました。」

 


総括

パークおよびフラットランド両種目において、日本代表選手がそれぞれの持ち味を発揮し、
世界のトップシーンで堂々と戦い抜いた大会となりました。
男子パークでは中村輪夢が予選・準決勝をともに首位で通過し、女子パークでは小澤美晴
が 4 位入賞と大きな飛躍を遂げ、初出場の吉田みおもあと一歩で決勝進出と健闘を見せま
した。
フラットランドでは、日本勢が圧倒的なパフォーマンスを披露。
女子では戸高千晶・本村果鈴・吉村想奈の 3 名が揃って表彰台を独占し、男子では片桐悠
が自身初の世界タイトルを獲得し、日本チームにレインボージャージが戻ってきました。

選手たちは世界の舞台で、自分自身の課題と真剣に向き合いながらも、堂々と戦い抜きま
したが、結果以上に、そこへ至る過程にこそ大きな価値があり、それぞれがこの経験を糧
に、さらに強くなっていくと感じています。
今大会を通じて、技術面・精神面の両面で多くの気づきを得て、本番での安定感、環境へ
の対応力など、今後の成長に向けた課題も明確になり、これらを前向きなステップとし
て、国内での活動や強化合宿を通じてさらに磨きをかけ、次の国際大会へとつなげて行き
ます。