レース概要
フランス南西部のバスク地方に近い大西洋に面したランド県の町“モン・ド・マルサン”をスタートゴールとする145㎞の大周回レースはピレネーの山裾の丘陵と平坦の境目にあり、コース中は短いながら勾配の急な坂が頻発する。この日は各地でレースが重なり強豪が分散したためスタートは50人強にとどまり、チームにとっても大きなチャンス。本番のネイションズカップを前にして、言わばオープン戦の最終戦となる。
大会名 PRIMEVERE MONTOISE
クラス フランス自転車競技連盟公認地方大会 全カテゴリー
日 時 2014年4月6日(日)
場 所 フランス・ランド県
全日本U23ナショナルチーム参加選手
徳田鍛造(鹿屋体育大学)、清水太己(EQA U23)、面手利輝(EQA U23)、内野直也(EQA U23)、岡篤志(EQA U23)以上5名
*本カテゴリーレースでは各選手、所属クラブジャージで参加。
成 績
1 GARCIA Valentin A.PO.GE U CHARENTE-MARITIME 3h36m40s
2岡篤志(JAPAN NATIONAL TEAM / EQA U23)+0s
…4位清水太己+2s…7位徳田鍛造、9位内野直也+8s、11位面手利輝+15s
完走29人 スプリント賞=徳田鍛造
解説&監督コメント
強豪の分散と日本チームの最近の活躍で、前評では参加チーム中最有力チームとされ、普段と立場は逆転した。チームとしてはネイションズカップ前に最後の追い込みとして常に前へ選手を送り込むレース展開で力を出し切ることをリクエストした。序盤は珍しくおとなしい展開であったが、20㎞地点の登りをきっかけに展開が激しくなり、タイミングで抜け出した徳田ともう1名が先行態勢に入る。その後もう1名が追走から先頭に追い付き、先頭は3名の小グループとなる。後続集団ではアタックはあるもののハイペースは長続きせず、先頭3名を泳がせる形で追走のタイミングを見計らう。レースも後半に入り集団も消耗が見えたところで清水、岡らが追走を作り4名で先頭に追いき先頭は7名に。その後徳田は粘りを見せ、キャプテン判断で岡、清水を温存させ先頭グループのペース作りに専念しチームの勝負に備えた。追走グループでは内野と面手が一緒に居る元プロ等の要注意選手を押さえつつタイム差を保ち前の逃げを確実にした。先頭グループはラスト2㎞でGARCIAがアタック、岡が反応しゴールは2人の勝負となった。岡は力的には優位に見えたが、GARCIAのスプリントの駆け引きに敗れ半車身差の2位となった。チームの動きとしては成長が見られたが、勝つことは別の課題だ。インタビューではGARCIAが「今日はチームのメインレースから外されたので、どうしても勝って見返したかった」というコメントが印象的だった。地元の選手には我々以上の強い意地が窺えた。(現地より/浅田 顕)